COLUMN コラム
堺市でリフォーム・中古リノベーションする費用と相場|補助金・住宅ローンを4資格者が解説

この記事でわかること
- 堺市のリフォーム費用の相場と内訳(規模別・箇所別の目安)
- リフォーム・リノベーション・建て替えの違いと選び分け
- 中古住宅を買ってリノベーションする場合の費用と進め方
- 古い家・中古住宅で必ず確認したい建物の状態(耐震・雨漏り・配管など)
- リフォームの住宅ローン・リフォームローンと、2026年度の補助金・減税
堺市でリフォームや中古リノベーションで失敗しないコツは、間取りや設備を選ぶ前に「どこまで直すか(工事の規模)」と、中古を買うなら「その建物の状態」を先に見極めておくことです。
リフォームは、キッチンを1つ替える工事から、骨組みだけ残して家一軒を作り替えるスケルトンリノベーションまで、規模によって費用が数十万円から2,000万円超まで大きく変わります。さらに古い家や中古住宅では、見た目のきれいさとは別に、耐震・雨漏り・給排水管・シロアリといった「表からは見えない部分」の状態が費用を左右します。ここを確認せずにデザインの打ち合わせを進めると、「解体してみたら追加工事が数百万円」「安く買った中古が、直したら新築並みになった」といった後戻りが起きがちです。
私たち株式会社アラカワは、堺市・南大阪で注文住宅、リフォーム、不動産業を行う地域工務店です。代表の荒川は元大工で、二級建築士、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナーの資格を持っています。リフォームや中古リノベは「建物の状態を見抜く目」「(中古なら)物件を選ぶ不動産の視点」「工事とお金の計画」を一人の担当が横断して見られると失敗が減る分野です。その立場から、堺市でリフォーム・中古リノベを考えるときの現実的な考え方を解説します。
1. 結論:リフォームは「どこまで直すか」と「建物の状態」を先に決める
堺市でリフォーム・中古リノベーションを検討するなら、最初に次の2つを確認してください。
- どこまで直すか(部分リフォーム/複数箇所/フルリフォーム/スケルトンリノベ)で費用の桁が変わる
- (中古を買う・古い家を直す場合)耐震・雨漏り・給排水・シロアリなど、見えない部分の状態
リフォーム費用は工事の規模でまったく変わります。水回りを1か所替えるだけなら数十万円ですが、間取りから作り替えるスケルトンリノベーションなら1,500万円を超えることもあります。まず「どこを・どこまで直したいか」を整理し、そこに予算を合わせるのが出発点です。
そして見落とされやすいのが2つ目です。特に築30年以上の家や中古住宅では、内装をきれいにするだけの想定だったのに、開けてみたら柱の腐朽やシロアリ、給排水管の劣化が見つかり、追加工事が必要になることがあります。ここを事前に確認しておくかどうかで、総額の見通しがまったく変わります。
この記事では、リフォームと建て替えの選び分け、規模別・箇所別の費用相場、中古購入+リノベの費用と流れ、建物状態の確認、住宅ローンと補助金の順に整理します。
2. リフォーム・リノベーション・建て替えの違いと選び分け
まず、そもそもどの方法が自分たちに合うかを整理しておきましょう。言葉の使い分けと、判断の軸を押さえます。
一般に、リフォームは古くなった・傷んだ状態を元に戻す原状回復に近い工事、リノベーションは間取りや性能そのものを作り変えて価値を高める工事を指すことが多い言葉です。厳密な線引きはありませんが、費用感としては「部分的に直す=リフォーム寄り」「骨組みから作り替える=リノベーション寄り」と捉えると分かりやすいです。
そのうえで、リフォーム/リノベか、建て替えかの判断は、次の4つの軸で考えます。
- 建物の構造と基礎の状態:土台や柱の腐朽・シロアリ被害が広い、基礎のひび割れが多いといった場合は、補修費がかさみ建て替えが有利になることがあります。
- 耐震性:1981年5月31日以前の建築確認による建物(旧耐震基準)は、耐震補強に費用がかかります。骨組みが健全なら耐震リフォームで対応でき、傷みが激しければ建て替えが確実です。
- 変えたい範囲:内装と設備の刷新で足りるのか、間取り・断熱・配管まで全部変えたいのかで、リフォームの規模が変わります。
- 土地の条件:再建築不可の土地では建て替えができないため、リフォーム・リノベで住み続ける選択が現実的になります。
大まかな目安として、必要な工事がスケルトンリフォームの規模になり、費用が新築の6〜7割を超えるなら、建て替えも比較検討する価値があります。一方で、骨組みが健全で立地に愛着がある、あるいは再建築不可で建て替えられないといった場合は、リノベーションで住み継ぐほうが合理的です。
建て替えとの比較を具体的に知りたい方は、別記事「堺市で家を建て替える費用と流れ」で解体費・仮住まいを含めた総額と、その土地に建て直せるかの確認方法を解説しています。堺市全体の家づくりの流れは「堺市で注文住宅を建てる完全ガイド」もあわせてご覧ください。
3. 堺市のリフォーム費用の相場と内訳(規模別)
リフォームでまず押さえたいのが、工事の規模ごとの総額イメージです。

堺市で戸建て(木造)をリフォームする場合、規模別の費用の目安は次のとおりです。
| 規模 | 費用の目安 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 部分リフォーム | 約50万〜300万円 | 水回り1か所の交換、内装の張り替え、外壁塗装など |
| 複数箇所リフォーム | 約300万〜800万円 | 水回り一式+内装+一部の間取り変更 |
| フルリフォーム(内装中心) | 約800万〜1,500万円 | 全室の内装・設備一新、断熱や一部耐震の補強 |
| スケルトンリノベーション | 約1,500万〜2,500万円 | 骨組みだけ残し、間取り・断熱・耐震・配管を刷新 |
同じ「リフォーム」でも、部分工事とスケルトンリノベでは費用が10倍以上変わります。まずは自分たちの希望がどの規模に当たるかを見極めることが、予算計画の第一歩です。費用が上振れしやすいのは、次のようなケースです。
- 間取りを大きく変える:壁や柱の位置を動かす、水回りを移動すると、配管や補強の工事が増えます。
- 断熱・耐震まで手を入れる:見た目は変わりませんが、性能を上げる工事はその分の費用がかかります。
- 解体後に想定外の傷みが見つかる:腐朽・シロアリ・雨漏りの跡などが出ると、追加補修が必要になります。
この「想定外」を減らすには、工事前の建物調査が欠かせません(第7章)。リフォームの見積もりは、壁を開けてみないと分からない部分を含むため、経験のある会社ほど、事前の現地確認に時間をかけます。
費用の考え方や年収別の目安、資金の振り分け方は、新築向けですが「堺市で注文住宅を建てる費用と進め方」「土地と建物の予算配分で失敗しない考え方」の考え方がそのまま参考になります。
4. 箇所別リフォーム費用の目安
「まずは気になるところだけ」という部分リフォームは、箇所ごとの相場を知っておくと計画が立てやすくなります。戸建てでよくあるリフォームの費用目安は次のとおりです(製品グレードや工事条件で変動します)。
| 箇所 | 費用の目安 | 補足 |
|---|---|---|
| システムキッチン交換 | 約60万〜200万円 | 位置移動を伴うと配管工事で加算 |
| ユニットバス交換 | 約60万〜150万円 | 在来浴室からの変更は解体費が増える |
| トイレ交換 | 約15万〜50万円 | 手洗い・内装込みで変動 |
| 洗面台交換 | 約10万〜50万円 | — |
| 内装(クロス・床)1室 | 約10万〜30万円 | 面積とグレードで変動 |
| 外壁塗装(30坪目安) | 約80万〜150万円 | 足場代を含む |
| 屋根の塗装・葺き替え | 約50万〜250万円 | 葺き替え・カバー工法で差 |
| 全体的な断熱改修 | 約100万〜300万円 | 窓・壁・床の範囲による |
| 耐震補強 | 約100万〜200万円 | 診断結果と補強量による |
計画のコツは、「単発で少しずつ直す」より「まとめて直す」ほうが割安になりやすいことです。たとえば外壁塗装は足場を組む必要があるため、屋根の工事や2階の窓交換を同時にやると足場代を1回で済ませられます。水回りも、一斉に替えるとまとめての値引きや工程短縮が期待できます。
一方で、「あと10年で住み替える予定」など、住み続ける年数が短い場合は、必要な箇所だけの部分リフォームで十分なこともあります。かける費用は、あと何年その家に住むかで考えると判断しやすくなります。
会社によって、どこまでを見積もりに含めるか(付帯工事・養生・廃材処分など)の範囲が異なります。相見積もりを取るときの見方は、別記事「堺市の工務店の選び方」も参考になります。
5. 中古住宅を買ってリノベーションする場合の費用と流れ
「中古を買って自分好みに直す」という選択肢は、堺市でも人気が高まっています。新築より総額を抑えつつ、立地の選択肢が広がるのが魅力です。
中古リノベの総額は「物件の購入価格」+「リノベーション費用」+「諸費用」で考えます。目安は次のとおりです(延床30坪前後の戸建てを想定)。
| 費目 | 金額の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 中古戸建ての購入価格 | 約1,000万〜2,500万円 | エリア・築年数・土地の広さで大きく変動 |
| リノベーション費用 | 約800万〜2,000万円 | 内装中心〜スケルトンで変動 |
| 諸費用 | 約200万〜400万円 | 仲介手数料・登記・ローン・税金など |
| 中古リノベ総額 | 約2,000万〜4,500万円 | 物件と工事範囲の組み合わせ次第 |
新築(土地あり)と比べると、立地の良い場所を新築より手が届く価格で確保しやすいのが中古リノベの強みです。一方で、物件によっては直す範囲が大きくなり、結果的に新築と変わらない総額になることもあります。「安い中古=安い総額」とは限らない点に注意してください。
中古リノベで最も重要なのは、物件選びの段階でリノベ費用まで見込んでおくことです。購入を決める前に、建物の状態(第7章)を確認し、やりたいリノベにいくらかかるかの概算を出しておかないと、購入後に「予算が足りない」となりかねません。私たちは不動産業も行っているため、物件探しの段階から「この家をこう直すといくら」という概算を一緒に出せるのが強みです。
中古物件を探すエリアや区ごとの傾向は、別記事「堺市で注文住宅の土地探し」の区別の解説が、中古戸建て探しにもそのまま役立ちます。土地・物件探しから購入までの全体の流れは「土地探しから注文住宅を建てる流れ」も参考になります。総額の組み立て方は「土地なしで注文住宅を建てる総額はいくら?」の考え方が近いです。
6. リフォーム・中古リノベの進め方とスケジュール
全体像がわかると、いつ何を決めればよいかが見えてきます。

工事だけのリフォームと、中古を買ってからのリノベでは、流れが少し違います。すでに住んでいる家をリフォームする場合は、①相談・現地調査 → ②プラン・見積もり → ③契約 → ④工事 → ⑤完成、という流れで、規模により1〜6か月程度が目安です。大規模なリフォーム中は仮住まいが必要になることもあります。
中古を買ってリノベする場合は、次の流れになります。物件が見つかってから入居まで、おおむね4〜10か月を見ておくと現実的です。
| 段階 | 期間の目安 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 1. 資金計画・予算とエリア決め | 2〜4週間 | 住宅ローンの事前審査、リノベ予算の枠決め |
| 2. 物件探し・現地見学 | 1〜3か月 | 建物の状態と直す範囲を見ながら候補を絞る |
| 3. 建物調査・リノベ概算 | 2〜4週間 | インスペクション、やりたい工事の概算 |
| 4. 買付・住宅ローン本審査・売買契約 | 3〜6週間 | 購入とリフォーム一体型ローンの検討 |
| 5. 詳細プラン・リノベ契約 | 1〜2か月 | 間取り・仕様の確定、工事契約 |
| 6. 決済・引き渡し・着工 | 2〜4週間 | 物件の引き渡し、工事開始 |
| 7. リノベ工事・完成・入居 | 2〜4か月 | 工事、施主検査、引っ越し |
注意したいのは、物件の購入とリノベの計画を切り離さないことです。先に物件だけ買ってしまい、後からリノベ費用を見積もったら予算オーバー、というのが最も多い失敗です。買付を入れる前に、建物の状態とリノベ概算をセットで確認するのが鉄則です。
家づくり全体の工程と決めるべきことの順番は、別記事「堺市で注文住宅を建てる完全ガイド」でも詳しくまとめています。
7. 古い家・中古住宅で必ず確認したい建物の状態
リフォーム・中古リノベで、費用の見通しを左右する最重要ポイントです。古い家ほど、工事前に必ず確認してください。
7-1. 構造・基礎の状態
土台・柱・梁の腐朽やシロアリ被害、基礎のひび割れや傾きは、内装からは見えません。被害が広いと補強・交換の費用がかさみ、リフォームより建て替えが有利になることもあります。床下・小屋裏の点検口から確認します。
7-2. 雨漏り・シロアリ
天井や壁のシミ、屋根・外壁の劣化は、雨漏りのサインです。雨漏りを放置した家は、内部の木部が傷んでいることが多く、表面だけ直しても再発します。シロアリは湿気の多い床下で進行するため、専門の調査が有効です。
7-3. 給排水管の劣化
築30年前後の家では、給排水管が寿命を迎えていることがあります。壁や床を仕上げた後に配管を替えると二度手間になるため、リノベのタイミングで一緒に更新するのが合理的です。
7-4. 耐震性(旧耐震かどうか)
1981年5月31日以前の建築確認による建物(旧耐震基準)は、現行基準の耐震性を満たしていない可能性があります。リノベに合わせて耐震診断を受け、必要な補強を組み込むと、安心して長く住めます。中古住宅の住宅ローン減税の要件(第9章)にも関わります。
7-5. アスベスト・その他
2006年以前の建物では、外壁材・屋根材などにアスベスト(石綿)が使われていることがあります。解体を伴う工事では、事前調査が法令で義務づけられており、除去が必要な場合は追加費用がかかります。断熱材が入っていない家では、リノベに合わせた断熱改修も検討したいポイントです。
これらは、二級建築士として建物の状態を診断し、元大工の視点で「開けてみないと分からない部分」まで想定してリスクを見積もるのが、私たちが最も役に立てる部分です。中古購入の場合は、宅地建物取引士として物件の法的な条件(再建築の可否・境界・接道など)も同時に確認します。買う前・工事前の調査が、後の追加費用を防ぎます。
なお、建物の傷みが大きく建て替えを検討する場合の判断は、別記事「堺市で家を建て替える費用と流れ」で、再建築の可否も含めて解説しています。
8. リフォームの住宅ローン・リフォームローン
リフォーム・中古リノベは、資金の借り方が新築と少し違います。ここを知っておくと、金利負担を抑えられます。主な選択肢は次の3つです。
- リフォームローン(無担保):担保が不要で手続きが早い一方、金利は高め、借入額(〜500万〜1,000万円程度)と期間(〜10〜15年程度)に上限があります。数百万円までの部分リフォーム向きです。
- 住宅ローン(有担保):自宅を担保に、低金利・長期で借りられます。フルリフォーム・スケルトンリノベなど大規模工事向きです。
- 中古住宅購入+リフォーム一体型の住宅ローン:中古の購入費とリノベ費用をまとめて1本の住宅ローンにできます。別々に借りるより金利を抑えやすく、中古リノベで有力な選択肢です。取り扱う金融機関や条件が限られるため、早めの確認が必要です。
押さえておきたいポイントは次のとおりです。
- 借入額と工事規模を合わせる:無担保リフォームローンで大規模工事を組むと、金利負担が大きくなります。工事規模に応じてローンを選びます。
- 中古+リノベは「一体型」を先に検討する:物件を先に住宅ローンで買い、後からリフォームローンを別に組むより、一体型のほうが有利になりやすいです。物件探しの前に、一体型を扱う金融機関で事前審査を受けておくとスムーズです。
- 親からの資金援助:「住宅取得等資金の贈与税の非課税特例」は、一定の要件を満たす増改築も対象になり得ます。年度で内容が見直されるため、最新の枠を確認して使いましょう。
「どの規模の工事を、どのローンで、いくら返すか」がずれると、月々の返済が想定より重くなります。ここはファイナンシャルプランナーと宅地建物取引士の視点が同時に必要になる場面です。資金計画全体の考え方は「土地と建物の予算配分で失敗しない考え方」も参考になります。
9. リフォームの補助金・減税(2026年度の動き)
リフォーム・リノベには、新築とは別の補助金・減税が用意されています。使えるものを工事前に確認しておくと、実質負担を下げられます。
住宅省エネ2026キャンペーン(省エネリフォーム)
国は2026年度も、断熱窓への交換や高効率給湯器の設置などの省エネリフォームを対象とした補助事業を実施する見込みです(2025年度「子育てグリーン住宅支援事業」などの後継の枠組み)。窓・断熱・給湯は補助の対象になりやすいため、リノベに合わせて検討する価値があります。
長期優良住宅化リフォーム推進事業
耐震・省エネ・劣化対策などの性能を高め、維持保全計画を作るリフォームを対象に、国が費用の一部を補助する制度です。大規模なリノベで性能まで引き上げる場合に有力です。
耐震改修の補助(堺市)
堺市は、旧耐震基準の木造住宅を対象に、耐震診断や耐震改修工事への補助制度を用意しています。耐震リフォームを考えるなら、工事前に堺市の最新の案内を確認してください。
リフォーム減税・住宅ローン減税
耐震・バリアフリー・省エネ・同居対応・長期優良化などの一定のリフォームは、所得税の控除(リフォーム促進税制)や固定資産税の減額の対象になることがあります。また、中古住宅を住宅ローンで買ってリフォームする場合、住宅ローン減税(控除率0.7%)の対象になり得ます。ただし中古住宅は、1982年1月1日以降に建築された住宅、または新耐震基準に適合していること(耐震基準適合証明書など)が要件です。旧耐震の物件は、耐震改修とセットで要件を満たす方法もあります。
介護保険の住宅改修
要支援・要介護の認定を受けている方の手すり設置や段差解消などのバリアフリー工事は、介護保険から上限20万円(原則1割〜3割自己負担)の給付が受けられます。
制度は毎年見直され、多くが「着工前の申請」を条件にしています。工事を始めてからでは使えないものが多いため、着工する年度に使える内容を、相談先と一緒に確認するのが確実です。
10. 堺市でリフォーム・中古リノベが向いているケースとエリア傾向
堺市は市街化の歴史が長く、築30〜40年以上の住宅ストックが豊富です。建て替えるだけでなく、活かして住み継ぐ選択肢が取りやすいエリアでもあります。区ごとに、リフォーム・中古リノベで出やすい傾向は次のようになります。
- 堺区・北区:古い市街地で道幅が狭い区画が多く、建て替え時にセットバックで家が小さくなる、重機が入りにくいといった条件が出やすいエリアです。建て替えの制約が大きい分、既存の建物を活かすリノベが現実的な場面が多くあります。
- 中区・東区:住宅地としての区画が比較的整い、中古戸建ての流通も一定量あります。中古を買ってリノベする選択肢を取りやすいエリアです。
- 南区(泉北ニュータウンなど):1970年代前後に整備された住宅が多く、リノベ適齢期の物件が集中しています。区画が整い工事もしやすい一方、地区計画で独自ルールがある場合があり、事前確認が必要です。
- 西区・美原区:敷地にゆとりのある戸建てが多く、リノベに合わせて間取りを大きく変える、平屋的に暮らすといった自由度の高い計画が立てやすいエリアです。
特に、再建築不可や既存不適格で建て替えが難しい土地では、リフォーム・リノベで住み続けるのが最も合理的な選択になります。この判断は建物と土地の両方を見る必要があるため、建て替えとリノベを同じ担当が比較検討できると、遠回りせずに結論を出せます。
実家を活かして親子で住む形を考えている方は「堺市で二世帯住宅を建てる費用と間取り」、平屋のような暮らしに興味がある方は「堺市で平屋を建てる費用と間取り」もあわせてご覧ください。リノベは「今の家を少しきれいにする」だけでなく、暮らし方そのものを見直せるタイミングです。
11. 株式会社アラカワに相談できること
私たちは堺市・南大阪を拠点に、土地探し、注文住宅、リフォーム、不動産を横断して相談できる地域工務店です。
代表の荒川は元大工で、二級建築士、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナーの資格を持っています。リフォーム・中古リノベは「建物の状態を見抜く目」「(中古なら)物件を選ぶ不動産の視点」「工事とお金の計画」が同時に絡むため、これらを一人の担当が横断して見られる体制が活きます。
- 建物の状態(構造・雨漏り・シロアリ・配管・耐震)は二級建築士と元大工の視点で診断し、開けてみないと分からない部分まで想定して見積もりのブレを減らします
- 中古物件の法的条件(再建築の可否・境界・接道)は宅地建物取引士として調査し、買う前にリスクを確認します
- リフォームか建て替えかの比較は、構造と性能、費用の両面から判断材料を出します
- リフォームローン・一体型住宅ローン・補助金・減税はFPとして、無理のない資金計画に落とし込みます
不動産会社・リフォーム会社・金融機関を別々に回る必要がなく、中古物件探しからリノベの完成、資金計画まで一貫して見られるのが私たちの強みです。会社の規模は従業員10名程度で、一件一件丁寧に向き合うことを大切にしています。
12. 家づくり無料相談会で確認できること
相談会では、堺市でリフォーム・中古リノベを検討している段階に応じて、次のような内容を整理できます。
- リフォームで足りるか、建て替えのほうが良いかの比較
- 希望する工事の規模と、費用の目安(部分〜スケルトンリノベ)
- 中古を買ってリノベする場合の、物件選びとリノベ費用の合算イメージ
- リフォームローン・一体型住宅ローンを含む資金計画
- 使える補助金・減税(省エネ・耐震・住宅ローン減税など)の最新情報
初めて相談会に行く方は、別記事「注文住宅の相談会で聞くべき10の質問」も参考になります。
13. よくある質問
Q1. 堺市で戸建てをリフォームする費用の相場はどのくらいですか?
A. 工事の規模で大きく変わります。目安は、部分リフォーム約50万〜300万円、複数箇所リフォーム約300万〜800万円、フルリフォーム(内装中心)約800万〜1,500万円、骨組みだけ残すスケルトンリノベーション約1,500万〜2,500万円です。間取り変更・断熱・耐震まで手を入れると上振れします。
Q2. 中古住宅を買ってリノベーションすると総額はいくらですか?
A. 「物件の購入価格」+「リノベ費用」+「諸費用」で考えます。延床30坪前後の戸建てで、購入約1,000万〜2,500万円、リノベ約800万〜2,000万円、諸費用約200万〜400万円、総額でおおむね約2,000万〜4,500万円が目安です。立地が良い場所を新築より手が届く価格で確保しやすい一方、直す範囲が大きいと新築並みになることもあります。
Q3. リフォームと建て替えは、どちらがよいですか?
A. 建物の構造・基礎の状態、耐震性、変えたい範囲、土地の条件で判断します。骨組みが健全で立地に愛着がある、または再建築不可で建て替えられない場合はリノベが有力です。傷みが激しく、費用が新築の6〜7割を超えるなら建て替えも比較検討する価値があります。工事前の建物調査で見極めるのが確実です。
Q4. リフォームに使える補助金や減税はありますか?
A. あります。断熱窓・給湯などの省エネリフォーム(住宅省エネ2026キャンペーンの枠組み)、長期優良住宅化リフォーム推進事業、堺市の木造住宅の耐震改修補助、リフォーム促進税制や固定資産税の減額などです。中古を住宅ローンで買ってリフォームする場合は住宅ローン減税の対象になり得ます。多くが着工前の申請を条件とするため、工事前に確認してください。
Q5. リフォームの費用は住宅ローンで借りられますか?
A. 借りられます。数百万円までの部分リフォームは無担保のリフォームローン、フルリフォームやスケルトンリノベは自宅を担保にした住宅ローンが向いています。中古を買ってリノベする場合は、購入費とリフォーム費をまとめられる「一体型住宅ローン」が金利面で有利になりやすく、物件探しの前に事前審査を受けておくとスムーズです。
Q6. 中古住宅で、購入前に確認すべきことは何ですか?
A. 構造・基礎の状態、雨漏りやシロアリの有無、給排水管の劣化、耐震性(1981年5月以前の旧耐震かどうか)、アスベストの有無です。あわせて、宅地建物取引士による再建築の可否・境界・接道などの法的条件の確認も重要です。買付を入れる前に、建物調査とリノベ概算をセットで確認するのが失敗しないコツです。
14. まとめ
堺市でリフォーム・中古リノベーションをするときは、間取りやデザインを考える前に「どこまで直すか(規模)」と、中古なら「その建物の状態」を先に見極めるのが失敗しない近道です。
- リフォーム費用は規模次第。部分約50万〜300万円、フルリフォーム約800万〜1,500万円、スケルトンリノベ約1,500万〜2,500万円が目安
- 中古を買ってリノベする総額は、購入+リノベ+諸費用でおおむね約2,000万〜4,500万円
- 古い家・中古は、構造・雨漏り・シロアリ・配管・耐震を工事前・購入前に必ず確認する
- 大規模工事は住宅ローン、中古リノベは購入+リフォーム一体型ローンが有利になりやすい
- 省エネ・耐震・住宅ローン減税など、着工前申請の補助金・減税を先に確認する
リフォーム・中古リノベは「建物の状態・不動産の条件・お金の計画」が同時に絡む分野です。堺市でリフォームや中古リノベを具体的に検討し始めた方は、株式会社アラカワの家づくり無料相談会をご利用ください。リフォームか建て替えかの比較から、物件選び、費用と資金計画まで、4資格を持つ代表が一緒に整理します。
各テーマの詳しい内容は、費用「堺市で注文住宅を建てる費用と進め方」、会社選び「堺市の工務店の選び方」、建て替えとの比較「堺市で家を建て替える費用と流れ」、家づくり全体「堺市で注文住宅を建てる完全ガイド」もあわせてご覧ください。

監修者
荒川孝行(株式会社アラカワ 代表取締役)
- 保有資格: 二級建築士/宅地建物取引士/ファイナンシャルプランナー
- 経歴: 元大工。注文住宅・リフォーム・不動産を一貫して手がける地域工務店代表
- 得意分野: 土地探し・住宅ローン・資金計画・間取り設計の横断相談









