COLUMN コラム

【注文住宅】LDKにおける和室の在り方と種類

2026.10.18

「リビングの隣に和室があったら便利かな?」「小上がりにするとおしゃれだけど、実際はどうなんだろう?」
家づくりのお打ち合わせでも、和室について迷われる方は少なくありません。

畳の上でごろんと横になったり、小さなお子さまがお昼寝をしたりと。和室がある暮らしには、フローリングとはまた違う心地よさがあります。一方で、せっかくつくったのに物置のようになってしまった、という話を耳にすることもあります。

和室を考えるときに大切なのは、畳を何畳敷くかということだけではなく。LDKとどうつながり、家族がどんな時間を過ごす場所にしたいか。今回は、フラットな和室と小上がり和室の違いも交えながら、よくある7つの疑問にお答えします。

■LDKと和室・小上がり和室に関するQ&A7選

●Q1. そもそもLDKに和室は必要ですか?

必ず必要!!というわけではないのですが、暮らし方によっては「あってよかった!」と感じることができる空間にもなります。

例えば、キッチンで夕食の準備をしながら、畳スペースで遊ぶお子さまを見守る。洗濯物を取り込んで、テレビを見ながら畳む。休日には家族で寝転んで、のんびり過ごす。そんな日常の小さな場面でいろんな用途で和室が活躍します。

反対に、床で過ごす習慣がなく、来客も少ないご家庭なら、和室の分だけリビングを広くしたり、収納を充実させたりする方が心地よいかもしれません。

「和室がある家」に憧れる気持ちも大切ですが、まず「そこで何をしたいか」ば考えることが大切です。

●Q2. 和室はLDKとつなげる方がいいですか?

普段から家族で使うなら、LDKとつながる配置が便利です。

扉がない畳コーナーなら、リビングの延長として気軽に使えます。キッチンからも見える位置に配置したりして、同じ空間と感じることができるんです。

日常的に来客が多く、泊っていただく場合は引き戸で仕切れる和室もおすすめです。普段は開けっ放しで広々と、必要なときだけ閉めて落ち着いた個室に。そうやって使い分けられるのも魅力の一つなんです。

ただし、引き戸を閉めたときにエアコンは効くのか。廊下やトイレまでどう移動するかなどの動線も考えることで見た目だけでなく、実際にその部屋で過ごす場面を想像して配置を決めることもできます。

●Q3. フラットな和室と小上がり和室、どう違いますか?

大きな違いは、床に段差があるかどうかです。

フラットな和室は、LDKと同じ高さでつながるため、行き来がしやすくつまずくこともないのが特徴です。小さなお子さまが遊ぶ場所や、将来の寝室としても使いやすく、掃除もしやすいというめりっとがあります。

小上がり和室は、一段高くすることで「ここからは畳のスペース」と自然に区切れるのが魅力。段差に腰掛けて会話したり、床下を引き出しにして、収納スペースを増やすことも可能!。LDKのアクセントにもなりますね。

どちらが優れているかより、何を優先したいかの違いです。動きやすさや安全性、掃除のしやすさを重視するならフラット。腰を掛けたり収納を増やしたい、空間のメリハリを求めるなら小上がり。写真の印象だけで決めず、暮らしの中での使い方と合わせて比較してみてください。

●Q4. 小上がり和室の高さは何cmがいいですか?

株式会社アラカワの小上がりの高さは40cmを標準としています。これは一般的な椅子の座面の高さなので座りやすいのが特徴です。ただお子さんがの上がりやすいように低めに作りたいというお客様も多いので高さ調整は可能です!

段差に腰掛けたいなら座りやすさが大切ですし、畳下に引き出し収納をつくりたいなら、収納したい物の大きさも関係します。

ここで忘れたくないのが、小上がりにした分だけ天井は近くなるので、座ったときや立ったときの圧迫感も確認しましょう。

段差の高さは数字だけではイメージしにくいので、可能なら完成見学会などで実際の高さを体感してみるのも判断材料としていいかもですね!

●Q5. LDKの隣につくる和室は何畳くらい必要ですか?

使う目的によって必要な広さは変わるのですが。2〜3畳程度なら、お子さまのお昼寝やちょっとした家事に使う畳コーナーとして。4〜4.5畳程度あれば、家族でくつろいだり、来客時に布団を敷いて対応も可能です。6畳程度なら、独立した客間や寝室としての計画がしやすくなります。

ただし、同じ4.5畳でも部屋の形や収納、開口の位置で使い勝手は大きく変わります。布団を何枚敷くのか、扉を開けたときに家具などと干渉しないかは確実に確認してください!

ただ和室を広くしたせいで、毎日使うリビングが窮屈になってしまっては本末転倒なのでLDK全体とのバランスも考えるのが大事です!

●Q6. 小上がり和室で後悔しやすいのはどんなところですか?

よく検討しておきたいのは、段差とお掃除、そして将来の使い道です。

小上がりは素敵な空間ですが、急いでいるときに足をぶつけたり、小さなお子さまが転落したりする心配があります。ルンバなどの掃除機が段差を越えられず、和室だけ別に掃除する必要が出ることもあります。

また、お子さまが小さい頃は遊び場として活躍していても、成長すると使い方が変わるかもしれません。将来1階で寝ることを考えている場合は、段差のない和室の方が負担を抑えやすいでしょう。

畳下収納も、つくれば必ず便利というものではありません。引き出しの前にソファやテーブルがあると開けにくくなるため、収納する物と家具配置を一緒に考えておくと安心です。

●Q7. LDKと和室の間取りで、いちばん大切なことは何ですか?

「今の暮らし」と「これからの暮らし」の両方を思い浮かべることです。

お子さまが小さい間はキッチンから見守れる畳コーナーが便利でも、十数年後にはご夫婦でくつろぐ場所になっているかも?親御さんなど来客で泊まりの機会が多いなら、扉を閉められる方が落ち着いて過ごせそうですね。

和室の位置を決めるときは、家具の置き場所、テレビの見え方、洗濯物を運ぶ動線などが重要です。図面上だけではなく、家具の配置や生活をイメージして計画するこちが重要!

「畳が欲しい」という希望の一歩先まで考えて、家族がそこで過ごす一日を想像してみてください。その積み重ねが、暮らしやすい間取りにつながります。

■まとめ|和室はLDKとのつながり方で使いやすさが変わる

和室は、お子さまの遊び場にも、ほっとひと息つく場所にも、来客用のお部屋にもなります。ただし、どんなご家庭にも同じ間取りが合うわけではありません。

フラットな和室は、LDKと行き来しやすく、将来の用途変更にも対応しやすいのが魅力。小上がり和室は、空間にメリハリをつけたり、腰掛けや収納として活用したりできるのが良いところです。

大切なのは、見た目のおしゃれさだけでなく、毎日の動きやすさや家族のこれからに合っているのかどうかです。

アラカワホームデザインでは、和室だけを切り離して考えるのではなく、LDKの広さや家具の配置、家事動線とのバランスも大切にしながら間取りをご提案しています。「和室が必要かまだ決められない」という段階でも、ぜひお気軽にご相談ください。


監修者

荒川孝行(株式会社アラカワ 代表取締役)

  • 保有資格: 二級建築士/宅地建物取引士/ファイナンシャルプランナー
  • 経歴: 元大工。注文住宅・リフォーム・不動産を一貫して手がける地域工務店代表
  • 得意分野: 土地探し・住宅ローン・資金計画・間取り設計の横断相談