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間取りの寸法一覧|部屋別・幅・畳数の目安を解説

この記事でわかること
- 間取り図の「910」が実寸78cmになる理由(モジュールの読み方)
- 12部屋分の畳数・幅・長さの目安が1表でわかる早見表
- 4人家族の延床30坪/35坪/40坪の間取り寸法パターン
- 堺市で実際に建てた家の寸法データ(アラカワ実例)
- 廊下が狭い、収納が足りないなど、寸法起因の失敗を避けるコツ
間取りの寸法は、まずモジュール(尺910mm/メーター1000mm)を決め、次に部屋ごとの「畳数」と「幅×長さ」を押さえるのが正解です。図面に910と書かれていても、実際に歩ける有効幅は約78cmしかありません。この事実を知らずに打合せを進めると、廊下ですれ違えない、ソファが収まらない、といった後悔が生まれます。
この記事では、堺市で注文住宅を手がけるアラカワが、設計現場で実際に使う部屋別の寸法早見表を公開します。4人家族が快適に暮らせる延床坪数別の間取り例も、数値付きで紹介します。
寸法を確認したあとの進め方は、別記事「注文住宅の間取りの決め方」で、要望に優先順位を付ける手順と、間取りを決める7ステップを詳しく解説しています。
間取りの寸法を決める基準「モジュール」を最初に押さえる

モジュールとは、間取りの寸法を決める基本単位のことです。日本の木造住宅では「尺モジュール(910mm)」または「メーターモジュール(1,000mm)」のどちらかが採用されており、この選択が家全体の広さ感に直結します。
図面上の数字は柱の中心から中心までの「芯々寸法」で書かれていて、実際に人が歩いたり物を置いたりできる「有効寸法(内寸法)」とは違います。910mmの尺モジュールでも、柱と壁の厚みを差し引くと有効幅は約78cmしかありません。
| モジュール | 芯々寸法 | 有効寸法(内寸法)の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 尺モジュール | 910mm | 約78cm(柱105mm角) | 日本の木造住宅の標準。畳・建具が規格品で安価 |
| メーターモジュール | 1,000mm | 約87cm | 廊下・階段が広く車椅子対応がしやすい。総費用は割高 |
堺市周辺の在来工法住宅は9割以上が尺モジュールです。私たちアラカワの現場でも標準は尺で、廊下や階段の有効幅を78cmで設計しています。ただし、将来の車椅子利用や介護を想定する場合はメーターモジュールを検討する価値があります。
【一覧表】部屋別の寸法・畳数の目安

注文住宅で押さえるべき部屋別の寸法目安を、1つの表にまとめました。打合せ前にこの表を印刷して、家族の希望と照らし合わせるだけで、要望が驚くほど整理できます。
| 部屋 | 最低ライン | 標準的な広さ | ゆとりのある広さ | 幅×長さの目安 |
|---|---|---|---|---|
| リビング(単独) | 6帖 | 10〜12帖 | 16帖以上 | 3.0m×3.5m〜4.5m×5.5m |
| ダイニング | 4.5帖 | 6帖 | 8帖 | 2.7m×2.7m〜3.6m×3.6m |
| LDK | 12帖 | 16〜20帖 | 25帖以上 | 3.5m×5.5m〜5.5m×7.5m |
| 主寝室 | 6帖 | 8帖 | 10〜12帖 | 3.0m×3.5m〜4.0m×5.0m |
| 子供部屋 | 4.5帖 | 6帖 | 8帖 | 2.7m×2.7m〜3.6m×3.6m |
| 和室 | 4.5帖 | 6帖 | 8帖 | 2.7m×2.7m〜3.6m×3.6m |
| 玄関ホール | 1.5帖 | 2帖 | 3帖以上 | 1.8m×1.5m〜2.7m×1.8m |
| 廊下 | 有効78cm | 有効90cm | 有効100cm以上 | 幅78cm〜100cm |
| 階段 | 有効75cm | 有効78cm | 有効90cm | 幅75cm〜90cm |
| 浴室 | 1216(1.0坪未満) | 1616(1坪) | 1620(1.25坪) | 120×160cm〜160×200cm |
| トイレ | 0.4坪 | 0.5坪 | 0.75坪 | 78cm×123cm〜120cm×170cm |
| 洗面脱衣室 | 1帖 | 1.5〜2帖 | 2.5帖 | 1.8m×1.8m〜1.8m×2.7m |
「畳数だけ」で決めると、正方形か長方形かで使い勝手がまったく変わります。家具配置を前提に幅×長さもセットで検討してください。
リビング・ダイニング(LDK)の寸法目安
4人家族のLDKは16〜20帖が標準ゾーンで、20帖を超えるとゆったり感が明確に出ます。ただし広さの数字だけを追いかけると、家具が置きにくい細長い空間になりがちなので注意が必要です。
具体的な寸法パターンは3つに整理できます。
- LDK 16帖(3.5m×7.5m):4人家族の最小快適サイズ。3人掛けソファ+4人ダイニングテーブルが収まる。TV前は2.5m離せる
- LDK 20帖(4.5m×7.5m):L字ソファ+大型ダイニングが置ける。回遊動線も検討できる
- LDK 25帖(5.5m×8.5m):アイランドキッチン+広めのソファセット+ワークスペースまで確保できる
ソファとTVの距離は、画面サイズ×3倍が目安です。55型TVなら約2.1m、65型TVなら約2.5m確保できるかを、間取り確定前にメジャーで測ってください。
キッチンの通路幅(キッチンと背面収納の間)は、1人作業なら80cm、2人作業なら100〜120cmが必要です。家族で料理をする家庭は、この寸法を最優先で確保してください。
寝室・子供部屋のサイズ設計
主寝室はダブルベッド+通路で最低6帖、収納込みなら8帖が実用ラインです。子供部屋は4.5帖でもベッド・机・収納は入りますが、成長後の家具入れ替えを見越すと6帖が安心です。
| 部屋 | 家族構成の目安 | 収まる家具 | 推奨広さ |
|---|---|---|---|
| 主寝室 6帖 | ダブルベッド1台 | ベッド+サイドテーブル | 収納別 |
| 主寝室 8帖 | ダブルベッド+WIC | ベッド+ドレッサー+WIC | 標準 |
| 主寝室 10帖以上 | キング+ワークスペース | ソファやデスクも配置可 | ゆとり |
| 子供部屋 4.5帖 | 幼児〜小学生 | シングルベッド+学習机 | 一時利用向け |
| 子供部屋 6帖 | 小学生〜大学生 | ベッド+机+本棚+クローゼット | 長期利用向け |
堺市の分譲地は敷地40〜50坪が多いので、子供部屋を6帖確保するかどうかで延床の必要坪数が2〜3坪変わります。予算と敷地の制約が厳しい場合、子供部屋を4.5帖にして共用スタディコーナーを設ける案も検討する価値があります。
玄関・廊下・階段の有効寸法と建築基準法

廊下・階段・トイレの有効幅は建築基準法施行令で最低寸法が定められていて、これがそのまま「歩ける狭さ」の基準になります。図面で910mm(芯々寸法)でも、実際は78cmしかないと知っておくと打合せがずいぶんスムーズです。
| 部位 | 建築基準法の最低寸法 | 標準採用寸法 | ゆとり寸法 |
|---|---|---|---|
| 廊下有効幅 | 780mm | 780mm(尺モジュール) | 870mm以上(メーターモジュール) |
| 階段有効幅 | 750mm | 780mm | 900mm以上 |
| 階段蹴上(1段の高さ) | 230mm以下 | 200mm | 180mm以下 |
| 階段踏面(1段の奥行) | 150mm以上 | 220mm | 260mm以上 |
| 玄関ドア有効幅 | 750mm | 780〜850mm | 900mm以上 |
| 玄関ホール | 規定なし | 2帖(1.8m×1.8m) | 3帖以上 |
将来ベビーカーや車椅子を通す想定なら、廊下と玄関の有効幅は90cm以上を確保しておくと安心です。階段は蹴上を200mm以下、踏面を220mm以上にすると、高齢になっても登り降りが楽になります。
水回り(キッチン・浴室・トイレ・洗面)の寸法
水回りは「規格サイズ」で決まっているので、寸法を選ぶ=サイズ番号を選ぶことに直結します。サイズが1つ違うだけで、快適さも工事費も明確に変わります。
浴室(ユニットバス)の主要サイズ
| 呼び方 | 内寸(幅×奥行) | 坪数 | 用途 |
|---|---|---|---|
| 1216 | 1,200×1,600mm | 約0.75坪 | マンション・狭小地向け |
| 1616 | 1,600×1,600mm | 1坪 | 戸建て標準サイズ |
| 1620 | 1,600×2,000mm | 1.25坪 | 洗い場が広い、ゆったり |
| 1624 | 1,600×2,400mm | 1.5坪 | 二世帯や大家族向け |
トイレの寸法目安
- 標準(0.5坪):幅780mm×奥行1,230mm → タンク付きトイレ+手洗い一体型
- ゆとり(0.75坪):幅800mm×奥行1,650mm → 独立手洗い器を設置可能
- バリアフリー:幅1,200mm以上 → 車椅子で回転できる
洗面脱衣室は、洗濯機+洗面台+着替えスペースを兼ねるなら最低1.5帖(1.8m×1.8m)を確保してください。ここが狭いと、干し場・収納・脱衣が全部渋滞します。
キッチンの通路幅は前述の通り80cm以上が必須。冷蔵庫と背面収納の扉が同時に開けるかを、寸法確定前に必ずチェックしてください。
【独自】4人家族の延床坪数別・間取り寸法パターン

「4人家族の理想的な延床は?」という質問には、30坪/35坪/40坪の3パターンで答えています。堺市で私たちが設計した実例をもとに、寸法配分の目安を紹介します。
延床30坪(99㎡):コンパクト×効率重視
- LDK 16帖(3.5m×7.5m)
- 主寝室 6帖+WIC 1.5帖
- 子供部屋 5帖×2室
- 水回りコンパクト(浴室1616、洗面1.5帖、トイレ2ヶ所)
- 予算約2,500〜2,900万円(本体工事)
- 敷地35〜40坪の分譲地に建てやすい
延床35坪(116㎡):4人家族の標準ゾーン
- LDK 20帖(4.5m×7.5m)
- 主寝室 8帖+WIC 2帖
- 子供部屋 6帖×2室
- 洗面2帖、パントリー・シューズクロークあり
- 予算約2,900〜3,500万円(本体工事)
- 堺市の平均的な建売より少し広い水準
延床40坪(132㎡):ゆとり+在宅ワーク対応
- LDK 25帖+ワークスペース
- 主寝室 10帖+WIC 3帖
- 子供部屋 6帖×2室+書斎
- 浴室1620、独立洗面台、玄関ホール3帖
- 予算約3,400〜4,200万円(本体工事)
- 敷地50坪以上が必要
自分の希望プランがどこに近いか、まず目安の坪数と予算感を掴んでください。この順序で土地選びに入ると、「予算的にこの土地では建てられない」という悲劇を防げます。
【アラカワ実例】堺市で建てた4人家族の間取り寸法
実例を挙げます。堺市中区で2024年に完成した4人家族(夫婦+子供2人)の家は延床36坪、LDK 20帖のグラフテクト標準採用プランです。
具体的な寸法配分は以下の通りでした。
- LDK:4.55m×7.28m(20帖) — アイランドキッチン+4人掛けダイニング+3人掛けソファが余裕で配置
- 主寝室:3.64m×3.64m(8帖) — クイーンサイズベッド+WIC 1.75帖
- 子供部屋:2.73m×3.64m(6帖)× 2室 — 将来間仕切りできる12帖を採用
- 玄関ホール:1.82m×1.82m(2帖) — シューズクローク1.5帖を隣接
- 階段:有効幅780mm・蹴上200mm・踏面220mm — 建築基準ギリギリではなく余裕を持たせた
- 廊下:有効幅780mm(尺モジュール) — 2階廊下は延床削減のため最短動線
このお客様は「打合せ前は畳数で考えていたが、幅×長さで見ると家具配置がイメージしやすかった」とおっしゃっていました。寸法感覚を数字で持つと、間取り会議の議論が具体化します。
グラフテクト標準採用の詳細については、注文住宅ページや商品ラインナップをあわせてご覧ください。実際の間取り事例は施工事例でも公開しています。
間取り寸法でよくある失敗と対策
寸法起因の後悔で圧倒的に多いのが、「廊下が狭い」「収納が足りない」「動線が干渉する」の3つです。打合せ段階で気づけば全部防げます。
失敗パターン1:廊下ですれ違えない
- 尺モジュールの78cm廊下は、大人2人がすれ違えない幅
- 対策:家族が集中する時間帯に通る廊下(洗面・トイレ前)は90cm以上を確保
失敗パターン2:WIC・パントリーの奥行が浅すぎる
- 服の奥行は最低55cm、布団は78cm必要
- 対策:WICは奥行60cm以上、パントリー棚は奥行30〜45cmで使い分ける
失敗パターン3:キッチン背面通路が狭くて冷蔵庫が開かない
- 通路80cmでも、冷蔵庫の扉開き90cm+人が立つ50cmで140cm欲しい場面がある
- 対策:冷蔵庫の設置予定位置は通路100cm以上にする
失敗パターン4:玄関で靴を履くスペースがない
- 玄関ホール1.5帖では、家族全員の朝の出発が渋滞する
- 対策:玄関ホールは2帖以上、シューズクロークを別途1〜1.5帖確保
失敗パターン5:2階トイレを削って後悔
- 予算削減で2階トイレを削ると、夜間や来客時に不便
- 対策:2階トイレは0.4坪でもいいので必ず設置してください
私たちが打合せで最初に確認するのは、常に「動線と寸法」の2つ。プランを見た瞬間、畳数の数字ではなく「家族が朝どう動くか」で寸法を確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 尺モジュールとメーターモジュールはどちらが良いですか?
一般的な4人家族の住宅なら尺モジュールで十分快適です。畳・建具が規格品なのでコストも抑えられます。将来車椅子利用の可能性がある方や、廊下・階段を広く取りたい方はメーターモジュールを検討してください。ただし総床面積が同じなら、メーターモジュールは部屋が狭くなる点は覚えておいてください。
Q2. 4人家族に必要な最低の延床坪数は?
30坪(99㎡)が最低ライン、35坪が標準、40坪でゆとりのある暮らしができます。堺市で分譲地を探すなら、建物30坪を確保するには敷地35〜40坪が必要です。
Q3. LDKは何帖が理想ですか?
4人家族なら16帖(3.5m×7.5m)が最小快適、20帖が理想です。ソファ+ダイニングテーブル+アイランドキッチンを全部置くなら20帖以上を推奨します。
Q4. 廊下の幅78cmは狭いですか?
大人1人が普通に歩けますが、すれ違いはできません。荷物を持って通る、車椅子を通す、といった場面があるなら90cm以上を確保してください。
Q5. 子供部屋は4.5帖と6帖どちらが良いですか?
「小学生まで」なら4.5帖で足りますが、中学生以降も使うなら6帖を選んでください。ベッド・机・本棚・クローゼットが4.5帖だと窮屈です。将来子供が巣立った後にワークスペースや趣味室に転用しやすいのも6帖です。
Q6. 建築基準法で決まっている寸法はどこですか?
廊下・階段の有効幅780mm、階段の蹴上230mm以下・踏面150mm以上、天井高2.1m以上、玄関ドア有効幅750mm以上、などが主要な規定です(詳しくは国土交通省の技術的助言を参照)。最低基準はあくまで最低なので、実生活の快適さとは別物と考えてください。
Q7. 図面の「910」は何cmですか?
図面の910mm(尺モジュール)は柱の中心から中心までの距離で、実際に歩ける有効幅は約78cmです。この「有効寸法」で家具配置や動線を確認する習慣をつけると、竣工後の後悔を減らせます。
まとめ|寸法を制する者が間取りを制する
間取りの寸法を決める順序は、次の3ステップが最短です。
- モジュールを決める(尺 or メーター)→ 家全体の広さ感が決まる
- 部屋別の畳数と幅×長さを決める(本記事の一覧表を活用)
- 動線と家具配置で有効寸法を確認(廊下90cm・キッチン通路100cmなど)
この記事で紹介した数値は、実際にアラカワの現場で使っている設計基準そのもの。「なんとなく広そう」で決めるのではなく、数字で確認する習慣が、後悔のない家づくりの分かれ目になります。
堺市で注文住宅を検討中の方は、家具リストと希望寸法を持って一度ご相談ください。土地探しの段階から寸法を逆算する打合せができるのが、地元密着工務店の強みです。関連情報はコラム一覧やイベント情報からもご確認いただけます。










