COLUMN コラム

”階段の位置で暮らしが変わる”

2026.04.18

リビング階段 vs ホール階段

── おしゃれだけで選ぶと後悔する理由

堺市の工務店で注文住宅を建てているアラカワホームデザインです。


◆はじめに|階段は“ただの通路”ではありません

家づくりの打ち合わせで、
階段の位置は意外とあっさり決められがちです。

「最近はリビング階段が人気ですよね」
「ホール階段の方が無難ですか?」

そんな会話の中で決まってしまうことも少なくありません。

ですが実は、
階段の位置は、暮らし方・家族関係・快適性に大きく影響する要素です。

✔ 家族が顔を合わせる回数
✔ 冷暖房の効き
✔ 生活音・プライバシー
✔ 将来の使いやすさ

これらはすべて、
「階段をどこに置くか」で大きく変わります。

このコラムでは、
リビング階段とホール階段それぞれの特徴を整理しながら、
どんな家庭にどちらが向いているのかを設計目線で解説します。


◆リビング階段とは?

リビング階段とは、
リビング空間の中に階段を設ける間取りのこと。

最近では、

  • スケルトン階段
  • アイアン手すり
  • 吹き抜けと組み合わせた階段

など、デザイン性の高い事例も多く、
「おしゃれな家=リビング階段」というイメージを持つ方も増えています。


◆リビング階段のメリット

◎ ① 家族のコミュニケーションが増える 👨‍👩‍👧‍👦

2階へ上がるために必ずリビングを通るため、

  • 子どもの帰宅が分かる
  • 自然に「おかえり」「いってらっしゃい」が生まれる

思春期になっても、
顔を合わせるきっかけが残るのは大きな魅力です。


◎ ② 空間が広く、開放的に感じる ✨

階段をリビングに取り込むことで、

  • 視線が縦に抜ける
  • 吹き抜けと相性がいい

結果、
実際の帖数以上に広く感じるLDKになります。


◎ ③ 動線がコンパクトになる

リビング・キッチン・階段が近くなることで、

  • 行き来がラク
  • 家事動線も短くなりやすい

特に子育て中や共働き世帯には、
「移動が少ない」こと自体が大きなメリットになります。


◆リビング階段のデメリット

❌ ① 冷暖房効率が下がりやすい 🌬

階段+吹き抜けの組み合わせでは、

  • 暖かい空気が2階へ逃げる
  • 夏は冷房が効きにくい

という問題が起きやすくなります。

▶ 対策

  • 高断熱・高気密
  • 階段部分に引き戸を設置
  • 空調計画をしっかり立てる

性能とセットで考えることが必須です。


❌ ② 生活音が伝わりやすい 🔊

リビングの音が、

  • 2階の寝室に響く
  • 夜遅くまで気を使う

というケースも。


❌ ③ プライバシーの確保が難しい

来客時に、

  • 子どもがパジャマで階段を下りてくる
  • 生活感が丸見え

と感じる方もいます。


◆ホール階段とは?

ホール階段は、
玄関ホールや廊下に設ける独立した階段

昔ながらのイメージがありますが、
今でも根強い人気があります。


◆ホール階段のメリット

◎ ① プライバシーを守りやすい 🔐

リビングを通らずに2階へ行けるため、

  • 来客時も安心
  • 思春期の子どもがいてもストレスが少ない

家族それぞれの距離感を保ちやすい間取りです。


◎ ② 冷暖房効率が安定する 🌡

リビングと階段が分かれていることで、

  • 空調が逃げにくい
  • 部屋ごとの温度管理がしやすい

光熱費を抑えたい方にも向いています。


◎ ③ 音の問題が起きにくい

上下階が分離されるため、

  • 生活音が伝わりにくい
  • 夜も安心して過ごせる

というメリットがあります。


◆ホール階段のデメリット

❌ ① 家族の気配を感じにくい

リビングを通らず部屋へ行けるため、

  • 帰宅に気づきにくい
  • 接点が減る

という声もあります。


❌ ② 廊下スペースが必要

階段専用スペースが必要になるため、

  • 面積効率が下がる
  • コンパクトな家では不利

になることも。


◆どちらを選ぶ?判断のポイント

✔ 家族構成

  • 小さなお子様がいる → リビング階段
  • 思春期・二世帯 → ホール階段

✔ 断熱・性能

  • 高性能住宅 → リビング階段も安心
  • 性能に不安 → ホール階段が無難

✔ 暮らし方

  • 家族時間を大切にしたい
  • 生活音が気になる

どちらを重視するかで、
選択は変わります。


◆設計士目線での結論

リビング階段もホール階段も、
どちらも正解になり得ます。

大切なのは、

✔ おしゃれだけで選ばない
✔ 家族の将来を想像する
✔ 性能とセットで考える

こと。

階段は「通る場所」ではなく
「暮らしをつなぐ場所」

だからこそ、
納得して選ぶことが後悔しない家づくりにつながります。


◆まとめ|階段の位置は“暮らし方”で決める

流行や見た目だけでなく、

  • 家族構成
  • 音・温度・視線
  • 将来の変化

まで考えたとき、
本当に合う階段の位置が見えてきます。

ぜひ、
「どんな毎日を送りたいか」から考えてみてください😊

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監修者

荒川孝行 / 株式会社アラカワ 代表取締役

大工である父に憧れ、2013年に株式会社アラカワを設立。
「自分たちが暮らしたいと想える家をつくること」を信念に住まいづくりに取り組む。
つくり手自身が心から満足できる家でなければ、お客様を本当に満足させることはできないという想いを大切にし、 一棟一棟丁寧に向き合い家族の笑顔があふれる住まいを提供し続けている。