COLUMN コラム

インテリア配色で空間が居心地よく変わります

2024.02.06
家づくり

堺市で注文住宅を手掛けるアラカワの十都です。

今回はインテリアの色について考えてみたいと思います。インテリアはファッションの様に「今の流行りのコーディネート」「季節感を出すコーディネート」といったものがあるわけではなく、価格帯も高いので、失敗したからと言って、簡単にやり直しできるわけではありません。洗練された統一感のある空間を演出し、リラックスできる部屋にするためには、インテリアの色使いが大きなポイントになります。実は空間の色と居心地のよさは関係が深く、その点で壁の色は需要です。例えば、暖色系は交換神経、寒色系は副交感神経に働きかけると言われていて、気分に影響を与えます。視覚的な影響では、広く見える色、温かさを感じる色というのもあります。同じスペースでも壁の色に配慮するだけで、住空間の快適さがグンと変わってくるはずです。インテリアにおいてカラーコーディネートは見落としがちなポイントでもあります。

カラーことがの進め方

カラーコーディネートを進めるにあたり、何から考えて行くべきか、ご説明します。先ずは理想とするお部屋のイメージを明確に持ちます。理想とするお部屋のイメージを明確に持つことは、インテリアコーディネート全体を通して最も重要なポイントであり、一番初めに行ってほしいことです。イメージを明確に持つためにおすすめなのが、理想の部屋の写真をピックアップすることです。自分自身でイメージを作り出すのが難しくても、好きな部屋の写真を見つけることは手軽に出来ます。

空間の個性的に見せる色壁のアレンジ

「壁の一面に色を加えると、部屋の雰囲気がガラリと変わります。」

お部屋の壁のうち1面だけをアクセントウォールに変えるとお部屋の雰囲気も居心地も変わります。空間のアクセントとして人気の高い色壁。その延長として、数色を使ってデザインし、より印象的な部屋作りを楽しむ方も増えてきています。色壁というとカラフルな色をイメージしがちですが、必ずしもそうではありません。むしろおすすめは、白に近いニュアンスカラーです。明るくて清潔感のある白壁は定番の人気ですが、‘真っ白‘は光の反射率が高くて意外と目が疲れたりします。少し黄味がかかっってたり、グレーがかかっているだけで程よく落ち着いた雰囲気になります。最近ではグレージュに代表されるニュアンスカラーが人気です。優しい色合いなら気負うことなく取り入れられそうです。

インテリアは何色にすべきか?

1つの部屋にそろえるインテリアの色は3色までに抑えるのが、おしゃれなお部屋を作るポイントです。家具だけでなく、天井や壁、床の色も含めて3色でまとめた方が統一感があります。カラーコーディネートの世界でも下記のような「黄金比」というものがあります。

・ベースカラー:70%

・メインカラー:25%

・アクセントカラー:5%  となります。それぞれどんな役割を果たすのでしょうか?

ベースカラー

ベースカラーとは、天井や壁、床など、インテリアの基礎となる部分に使われる色の事です。部屋に使われる色の70%をベースカラーで統一することで、全体としてまとまりのあるカラーコーディネートになります。部屋を広々とした空間にしたいなら、暗めの色よりも明るめの色をベースカラーにするのがおすすめです。

メインカラー

メインカラーは、ラグやカーテンのような大きな布で製品や、背の高い食器棚や本棚などに使われ、インテリアの主役になる色のことです。すべての家具を同系統でそろえ、部屋の25%がメインカラーになるようにインテリアを選んだ方が部屋がすっきりして見えます。

アクセントカラー

アクセントカラーは、メインカラーの色合いをさらに強調し、イメージに変化を与えるポイントとなる色の事です。アクセントカラーに使う色は、ベースカラーやメインカラーとは対照的な色を選ぶのがポイントです。またベースカラーとメインカラーを同系色の淡い色でまとめて、アクセントカラーとして同系色の濃い色を持ってくるのも効果的です。

インテリアを何色にまとめるかイメージして色彩自体が持つ効果や照明の明るさによるイメージもいかして部屋全体のコーディネートを考えることで統一感のある居心地いい空間づくりができます