COLUMN コラム
”夜にくつろげない家”
照明計画を間違えると、家は落ち着かない
── 明るいのに疲れる家、暗いのに休まらない家の違い
堺市の工務店で注文住宅を建てているアラカワホームデザインです。
◆はじめに|「家なのに、なぜか落ち着かない…」
夜、ようやく一息つける時間。
ソファに座っても、ダイニングでごはんを食べても、寝る前の時間でも――
「なんだか落ち着かない」
「家にいるのに、気が休まらない」
そんな感覚を抱いたことはありませんか?
実はそれ、照明計画が原因かもしれません。
家づくりの打ち合わせでは、
間取り・収納・設備が優先されがちですが、
「照明」は後回しにされやすい項目です。
しかし照明は、
✔ 目の疲れ
✔ 気持ちの切り替え
✔ 眠りの質
✔ 家族の過ごし方
に大きく影響する、暮らしの質を左右する要素。
このコラムでは、
「夜にくつろげない家」に共通する照明の失敗と、
落ち着く家にするための照明計画の考え方を解説します。
❌ よくある失敗①|「とにかく明るければいい」照明
新築でよくあるのが、
・LDKにシーリングライト1灯
・とにかく部屋全体を均一に明るく
・昼も夜も同じ明るさ
一見、便利そうですが――
夜のくつろぎには不向きです。
なぜなら、
✔ 影がなく、のっぺりした空間になる
✔ 目がずっと緊張した状態になる
✔ オフィスや病院のような印象になる
結果、
**「家なのに、ずっとONモード」**になってしまいます。
❌ よくある失敗②|昼と夜の使い分けを考えていない
昼間は、
・作業
・家事
・子どもの宿題
など、明るさが必要。
一方、夜は、
・食事
・団らん
・リラックス
・就寝準備
と、求める明るさがまったく違います。
にもかかわらず、
昼と夜で同じ照明、同じスイッチ
これでは、
体も脳も切り替わりません。
❌ よくある失敗③|「真上からの光」だけで構成している
天井中央からの照明だけだと、
・顔に影ができやすい
・光が強く感じる
・空間が落ち着かない
特に夜は、
上からの強い光=緊張感につながります。
◆落ち着く家に共通する照明の考え方
夜にくつろげる家の照明には、
いくつかの共通点があります。
✔ ポイント①|「明るさ」ではなく「光の質」
必要なのは、
明るさの量より、光の当たり方。
・間接的に照らす
・壁や天井を照らす
・視界に光源が入らない
これだけで、
空間の印象は一気に変わります。
✔ ポイント②|“部屋”ではなく“行動”で照明を考える
照明は、
「LDKだから」「寝室だから」ではなく、
・食事する
・テレビを見る
・くつろぐ
・寝る準備をする
行動ごとに分けて考えるのが正解。
そのためには、
・複数の照明を組み合わせる
・シーンごとに使い分ける
ことが重要です。
◆夜のくつろぎをつくる照明テクニック
💡① 間接照明で“余白”をつくる
天井や壁を照らす間接照明は、
✔ 光が柔らかい
✔ 影がきれい
✔ 空間に奥行きが出る
夜のリラックスタイムに最適です。
特に、
・テレビ背面
・ソファ背面
・下がり天井
との相性は抜群。
💡② ダウンライトは「少なめ・分散」が基本
ダウンライトを入れすぎると、
・星空のようにチカチカ
・落ち着かない
・眩しい
という印象に。
夜用としては、
✔ 必要な場所だけ
✔ 調光付き
✔ 間隔を広めに
がポイントです。
💡③ 電球色が“夜の正解”
照明の色温度も重要です。
・昼白色(白い光)→ 活動向き
・電球色(オレンジ系)→ 休息向き
夜にくつろぐ空間は、
基本は電球色がおすすめ。
寝る前のスマホやテレビで疲れた目も、
優しく包み込みます。
◆部屋別|夜に落ち着く照明の考え方
🛋 リビング
・間接照明+必要最低限のダウンライト
・テレビを見る位置に直接光を当てない
🍽 ダイニング
・ペンダントライトで手元を照らす
・天井全体は暗めでもOK
🛏 寝室
・天井照明なしでも成立
・ブラケット・スタンド照明中心
🚿 洗面・脱衣
・夜中に眩しすぎない照明
・足元灯や間接照明が◎
◆照明計画は「スイッチ計画」とセット
どれだけ良い照明を入れても、
・スイッチが遠い
・一括ON/OFFしかできない
では意味がありません。
✔ 入口で操作できる
✔ シーン別に分ける
✔ 調光・調色ができる
“操作しやすさ”もくつろぎの一部です。
◆まとめ|照明は「夜の暮らし」をデザインするもの
夜にくつろげない家は、
・明るすぎる
・光が強すぎる
・切り替えができない
という共通点があります。
照明は、
ただ部屋を照らすためのものではありません。
✔ 1日の終わりをゆるめる
✔ 気持ちを切り替える
✔ 家族と穏やかに過ごす
“夜の時間を整える道具”です。
家づくりではぜひ、
「昼」ではなく「夜の過ごし方」を想像しながら、
照明計画を考えてみてください。
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監修者
荒川孝行 / 株式会社アラカワ 代表取締役
大工である父に憧れ、2013年に株式会社アラカワを設立。
「自分たちが暮らしたいと想える家をつくること」を信念に住まいづくりに取り組む。
つくり手自身が心から満足できる家でなければ、お客様を本当に満足させることはできないという想いを大切にし、 一棟一棟丁寧に向き合い家族の笑顔があふれる住まいを提供し続けている。












