COLUMN コラム

【24時間換気、理解してる?】

2026.02.14

1種・3種の違いで後悔しないために

── 家の空気環境は“換気の種類”で決まる

堺市の工務店で注文住宅を建てているアラカワホームデザインです。


◆はじめに|換気は「性能の差」を決める最重要ポイント

家づくりの打ち合わせで、
断熱・気密・窓性能にはすごくこだわるのに、換気はなんとなく決めてしまう方が多いと感じます。

でも本当は、換気の選び方によって

  • 冬の暖かさ・夏の涼しさ
  • 光熱費
  • 結露
  • ニオイ
  • 家族の健康

すべてが変わります。

特に高気密高断熱の住宅では、
換気が正しく機能しなければ逆効果
暖かい空気や冷やした空気をムダに捨て、
結露やカビ、アレルギーの原因になります。

その換気方式のなかでも、
もっとも一般的なものが 「第1種換気」と「第3種換気」

名前だけ聞いても難しく聞こえるかもしれませんが、
仕組みはとてもシンプルです。


◆まず知っておきたい|家の換気は“空気の流れ”を作ること

住宅の換気は、
新鮮な空気を取り入れて、汚れた空気を排出するという仕組み。

その“送り出し方・取り入れ方”の違いで換気方式が変わります。


◆第1種換気(機械で給気+機械で排気)

🟦 仕組み

取り入れる空気も出す空気も 機械でコントロールする方式
➡ 部屋の空気の流れを完全に管理できる

🟦 メリット

🌬① 温度を保ったまま換気できる

熱交換換気システムを使うことで
外気温の影響を最小限に抑えながら換気できます。

例)
外が0℃ でも、室内に入る空気は約15℃前後にあたためられる
➡ 冬でも寒くない!エアコン効率も良い

夏も、暑い外気の熱を奪って室内に入れるため、
室温の上昇を防ぎます。


💡② 花粉・PM2.5の侵入を大幅に減らせる

給気口にフィルターを設置できるため、
外気の汚れを室内に入れにくいのが特徴。

  • 花粉症の方
  • 小さな子ども
  • ペットのいる家庭

には大きなメリット。


🔇③ 室内の音環境が良い

窓開け換気をしないため、
外の騒音や換気の風切り音が少ない。


🟥 デメリット

  • 本体価格・施工費が高め(+20〜40万円前後)
  • フィルター掃除やメンテナンスが必要
  • 本体の設置スペースが必要

性能重視・快適性重視の家に向いている方式


◆第3種換気(自然給気+機械排気)

🟨 仕組み

取り入れる空気は 自然に壁穴から入れ
排気だけ 機械で強制排出する方式。


🟨 メリット

💴① コストが安い

設備費が最小で済むため、
一番採用が多い方式


🛠② 仕組みがシンプルで故障が少ない


🏠③ 配置次第では効率的な空気の流れが作れる

小さな住宅、気密性能が低い住宅でも機能。


🟥 デメリット

  • 外気温の影響をそのまま受ける
    ➡ 冬の冷気・夏の熱気が直接入る
    室温が安定しにくい・光熱費に影響
  • 花粉・PM2.5・黄砂が入りやすい
  • 給気口周りの結露・汚れの問題が起きることも

気密が低い家だと設計通りの換気ができないことも。


◆結局どっちがいいの?|選び方の判断基準

比較項目第1種換気第3種換気
快適性
光熱費効率
コスト
花粉・PM2.5対策
気密性能との相性◎(必須レベル)○〜△
メンテナンス

◆後悔しない選び方のポイント

🎯 家の性能(気密C値)が決め手

第1種の力を最大限発揮するには
C値0.5以下(理想0.3以下)が必要。

気密が悪いと、
せっかく温めた空気が逃げ、
フィルターを通らない空気が侵入するため、
本来の性能が出せません


🎯 生活スタイルも判断材料に

こんな人に第1種が向いています
共働き → ほぼ窓開け換気できない
小さな子ども・アレルギー持ち
洗濯物は室内干し中心
光熱費を最小化したい
こんな人は第3種でもOK
コストを抑えたい
気密性能をそこまで重視しない家
小規模住宅で空気の流れを作りやすい

◆性能の考え方|目に見えない部分こそ後悔が大きい

  • キッチンや床材のグレードアップ → 後からでも変えられる
  • 換気・断熱・窓性能 → 後から変えるのはほぼ不可能

家づくりで後悔する人の多くが、

「外観や内装にこだわりすぎて、性能に予算を割けなかった…」

と口を揃えます。

見えない部分にこそお金をかけるのが“賢い家づくり”。


◆まとめ|換気の選択は、家族の健康と光熱費を左右する

換気は “空気の質” を決める、家の心臓部のような存在です。

✔ 第1種は快適性・省エネ重視
✔ 第3種はコスト重視

どちらが正解ということではなく、
家族の価値観家の性能で選ぶことが大切。


アラカワホームデザインでは、
高気密高断熱(C値0.1〜0.5)だからこそ
第1種換気システムを標準採用し、
快適性と省エネの両立を目指しています。

「どっちが合うかわからない」
「ランニングコストを比較したい」
という方は、ぜひお気軽にご相談ください。