COLUMN コラム
【家の値段の真実】同じ30坪でも金額が違うのはなぜ?
── 坪単価に惑わされない“本当のコスト理解”
堺市の工務店で注文住宅を建てているアラカワホームデザインです。
◆はじめに|“同じ坪数なのに値段が違う”疑問を解決する
家づくりを始めたばかりのお客様から、よくいただく質問があります。
「どこに頼んでも、30坪なら同じくらいの金額になるんじゃないの?」
「なんでA社は2,000万で、B社は2,600万なんですか?」
SNSでも、
「坪単価いくら?」
という言葉だけが独り歩きし、
家づくりの判断基準になってしまっているのが現状です。
しかし本当は、
同じ30坪でも“家の中身”が全く違うため、価格差が生まれるのです。
このコラムでは、
設計目線・性能目線・コスト構造の視点から、
“なぜ金額が変わるのか”をわかりやすく解説します。
◆坪単価では比べられない理由
坪単価とは、
建物本体価格÷延床面積で算出する数字ですが、
この計算方法には大きな落とし穴があります。
❌ 坪単価に含まれていない代表項目
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 付帯工事費 | 基礎、外部配管、仮設、給排水接続など |
| 外構工事 | 駐車場、アプローチ、フェンス、植栽 |
| 諸経費 | 登記、申請、保険、ローン費用 |
| 設備機器 | エアコン、照明、カーテン、家具 |
| オプション | 造作家具、吹き抜け、タイル、間接照明 |
初回の坪単価は、
**「最小構成の数字だけ切り取った金額」**であることが多く、
打ち合わせが進むにつれて金額が上がるのは当然なのです。
◆同じ30坪でも金額が違う“5つの理由”
【1】性能の違い(断熱・気密・サッシ)
例)
アルミ樹脂サッシ × ペアガラス → 標準
樹脂窓 × トリプルガラス → 高性能
外から見えない部分であるにも関わらず、
数十万円〜100万円以上変わる要素です。
性能差は、
- 冬の暖かさ
- 夏の涼しさ
- 光熱費
- 健康
- 結露のリスク
に直結するため、非常に重要。
性能の差は数字以上の価値差に変わります。
【2】構造と工法の違い
■ 在来木造(柱+梁)
■ 2×4
■ テクノストラクチャー
■ SE工法 など
耐震計算の有無、材料の量、金物の種類によって
コストは大きく変わります。
例)
・耐震等級3取得
・許容応力度計算を行う
・制震ダンパーを入れる
これらは全てコストに反映されます。
【3】設備・仕様の違い
キッチン・洗面・お風呂・トイレは、
グレードがワンランク変わるだけで 5〜30万円ずつ変動します。
例)
キッチン
標準LIXILシエラS → グラフテクトへ変更
差額 約40〜60万円
内装も同様で、
・無垢床
・造作洗面
・タイル仕上げ
などは大きな差になります。
【4】間取りや形の違い
同じ30坪でも、
■ 正方形に近い家(コストが低い)
■ 凸凹が多い家・吹き抜け・大きな窓がある家(コストが上昇)
建物の形状が複雑になるほど、
- 材料量が増える
- 外壁面積が増える
- 足場費用が増える
結果、金額に差が出ます。
【5】外構費用の違い
外構工事は建物とは別扱いですが、
家を建てる上で必ず必要です。
駐車場2台、門柱、フェンス、外灯、植栽
→ 一般的に100〜200万円
外構が見積りに含まれているかどうかで
総額は大きく変わります。
◆本当の価格比較のために必要な3つの質問
住宅会社へ行ったら、必ず確認してください。
📝 Q1. この見積りに含まれているものは何ですか?
外構・照明・カーテン・付帯工事・地盤改良
📝 Q2. 標準仕様のグレードを詳しく教えてください
サッシ、断熱材、耐震計算の有無
📝 Q3. 最終金額でどのくらいになることが多いですか?
過去実例の平均総額を聞く
これがわかれば、
“安く見える見積り”の罠に引っかかりません。
◆後悔しない予算の考え方
🎯 大事なのは「安さ」ではなく「納得できる価値」
どんなに安くても、
❌ 冬寒い
❌ 結露だらけ
❌ 光熱費が高い
❌ 10年後に修繕費がかかる
そんな家なら本末転倒です。
🏠 コストをかけるべき部分・抑える部分
| 優先して投資 | 後からできる |
|---|---|
| 断熱/気密/窓性能 | 照明・家具 |
| 構造・耐震 | 外構の一部 |
| 収納計画 | インテリア |
➡ “変えられない部分”にお金をかけるのが正解。
◆まとめ|数字より“大切にしたい暮らし”で選ぶ
家の価格は、
坪数ではなく
中身の質で決まります。
✔ なぜ金額が違うのか
✔ どこに価値があるのか
✔ 何を優先したいのか
ここを理解して選ぶことで、
予算と満足のバランスがとれた家づくりができます。
「安い家」より
**「後悔しない家」**を選びましょう。
アラカワホームデザインでは、
家の性能・仕様・構造まで含めた
総額ベースの資金計画をご提案しています。
家づくりで迷った方は、ぜひご相談ください。











