COLUMN コラム
【本当に20帖必要?】数字に惑わされないLDKの選び方
──「広さ」ではなく「使い方」で決める間取り設計
堺市の工務店で注文住宅を建てているアラカワホームデザインです。
◆はじめに|20帖は“正解”ではない
家づくりの打ち合わせで、ほぼ必ずと言っていいほど出てくる言葉があります。
「LDKは最低20帖くらいほしいです」
SNS、モデルハウス、住宅雑誌。
どこを見ても大きなLDKが並び、
「広い=いい家」というイメージがつくられています。
でも実は、
“20帖=快適”とは限りません。
なぜなら、家の広さの満足度は
「帖数」ではなく
“家具の配置・動線・使い方”で決まるからです。
20帖あっても、通路ばかりで狭く感じるLDKもあれば、
17帖なのに広く使える家もあります。
このコラムでは、
数字に振り回されないLDKの選び方を、
住宅設計の視点からわかりやすく解説していきます。
◆そもそも「20帖」はどこから来たの?
20帖という数字は、
多くの展示場のモデルハウスが
「広く見せる演出」として採用してきたことが背景にあります。
✔ 家具を最小限に配置
✔ 天井高を上げて開放感を演出
✔ インテリアも色を抑えてスッキリ見せる
✔ 吹き抜け・大開口窓でさらに広く感じさせる
つまり、
実生活とは条件が違う空間で体験しているのです。
自宅では、
- ダイニングテーブル
- ソファ
- テレビボード
- キッズスペース
- 観葉植物
- 収納棚
- 生活用品
など、家具や物が増え、動線が変わります。
「20帖欲しい」ではなく、
何を置いて、どう暮らしたいのか
を先に考えることが大切です。
◆本当に知るべきは帖数ではなく「家具の配置」
LDKを考えるときの優先順位は、数字より先に
🪑 家具の配置が決まるかどうか
ダイニングテーブル、テレビ、ソファの位置を先に決めると、
必要な広さが自然と見えてきます。
例)4人家族の場合の家具配置の基準
| 家具 | 必要な奥行 |
|---|---|
| 4人掛けダイニング | 約90cm × 180cm |
| ソファ | 奥行85cm × 幅180cm |
| テレビボード | 奥行45cm |
| テーブル・動線スペース | 80〜100cm |
このサイズが
ストレスなく配置できる空間=適正なLDKの広さです。
つまり、
17〜18帖でも十分広く暮らせるケースは多いのです。
◆17帖でも広く感じられるLDKの共通点
✔ ① 通路が少ない
人が通るためだけの“無駄なスペース”が多いLDKは狭く感じます。
家具を壁付けにしたり回遊動線を作ることで、体感は大きく変わります。
✔ ② 家具と収納の場所が決まっている
「とりあえずここに置く」が積み重なると散らかり、狭さを感じます。
最初から収納計画をセットで考えると広く感じられます。
✔ ③ 窓の位置が良い
“視線の抜け”が広さをつくります。
中庭・ウッドデッキ・掃き出し窓があると帖数以上に広く感じます。
✔ ④ 天井の高さ
2m40と2m60では体感が大きく違います。
たった20cmで驚くほど開放感が変わります。
◆逆に、20帖でも狭く感じるLDKの特徴
❌ 家具が多い/動線が入り乱れる
❌ 階段動線や廊下が多い
❌ キッチン周りが混雑しやすい
❌ 生活動線が交差する
広さは“使い勝手”の結果であり、帖数ではない
ということがわかります。
◆何帖必要か?は家族の暮らし方で変わる
👨👩👧 子育て世帯なら…
□ キッズスペースがいる
□ ベビーカーやおもちゃ収納も必要
→ 18〜20帖で検討するケースが多い
👩❤️👨 夫婦2人なら…
□ ダイニング小さめ
□ 最小限の家具
→ 15〜17帖でも十分
🧑💻 在宅ワークメインなら…
□ ワークスペースや家族共有カウンター
→ スペースの取り方重視
▶ 人数より、暮らし方で決まる
◆失敗しないLDKの選び方 5つのステップ
STEP1:家族の1日の過ごし方を書き出す
朝、昼、夜、休日。
どこに誰がいて、何をしているのか?
STEP2:使う家具を決める
「買う前提」で広さを決めない
STEP3:動線を描く
家事動線×生活動線×来客動線
STEP4:視線の抜けを作る
中庭、窓の高さ、配置で広さを演出
STEP5:優先順位をつける
「なぜ20帖が必要なのか?」自問する
◆まとめ|LDKは「広さ」ではなく「満足度」で決める
20帖という数字は、
理想ではなくイメージです。
✔ 家族らしく暮らせる空間か?
✔ 家事と生活の動線は快適か?
✔ 家具配置は無理がないか?
✔ 将来の変化も想定しているか?
この問いに答えられるLDKが、
あなたにとってのベストサイズです。
家は数字で競うものではありません。
“心地よさ”が基準です。
アラカワホームデザインでは、
家具配置と動線から考える間取り設計を大切にしています。
LDKの広さでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。











