COLUMN コラム

【本当に20帖必要?】数字に惑わされないLDKの選び方

2026.02.07

──「広さ」ではなく「使い方」で決める間取り設計

堺市の工務店で注文住宅を建てているアラカワホームデザインです。


◆はじめに|20帖は“正解”ではない

家づくりの打ち合わせで、ほぼ必ずと言っていいほど出てくる言葉があります。

「LDKは最低20帖くらいほしいです」

SNS、モデルハウス、住宅雑誌。
どこを見ても大きなLDKが並び、
「広い=いい家」というイメージがつくられています。

でも実は、
“20帖=快適”とは限りません。

なぜなら、家の広さの満足度は
「帖数」ではなく
“家具の配置・動線・使い方”で決まるからです。

20帖あっても、通路ばかりで狭く感じるLDKもあれば、
17帖なのに広く使える家もあります。

このコラムでは、
数字に振り回されないLDKの選び方を、
住宅設計の視点からわかりやすく解説していきます。


◆そもそも「20帖」はどこから来たの?

20帖という数字は、
多くの展示場のモデルハウスが
「広く見せる演出」として採用してきたことが背景にあります。

✔ 家具を最小限に配置
✔ 天井高を上げて開放感を演出
✔ インテリアも色を抑えてスッキリ見せる
✔ 吹き抜け・大開口窓でさらに広く感じさせる

つまり、
実生活とは条件が違う空間で体験しているのです。

自宅では、

  • ダイニングテーブル
  • ソファ
  • テレビボード
  • キッズスペース
  • 観葉植物
  • 収納棚
  • 生活用品

など、家具や物が増え、動線が変わります。

「20帖欲しい」ではなく、
何を置いて、どう暮らしたいのか
を先に考えることが大切です。


◆本当に知るべきは帖数ではなく「家具の配置」

LDKを考えるときの優先順位は、数字より先に

🪑 家具の配置が決まるかどうか

ダイニングテーブル、テレビ、ソファの位置を先に決めると、
必要な広さが自然と見えてきます。

例)4人家族の場合の家具配置の基準

家具必要な奥行
4人掛けダイニング約90cm × 180cm
ソファ奥行85cm × 幅180cm
テレビボード奥行45cm
テーブル・動線スペース80〜100cm

このサイズが
ストレスなく配置できる空間=適正なLDKの広さです。

つまり、
17〜18帖でも十分広く暮らせるケースは多いのです。


◆17帖でも広く感じられるLDKの共通点

✔ ① 通路が少ない

人が通るためだけの“無駄なスペース”が多いLDKは狭く感じます。
家具を壁付けにしたり回遊動線を作ることで、体感は大きく変わります。

✔ ② 家具と収納の場所が決まっている

「とりあえずここに置く」が積み重なると散らかり、狭さを感じます。
最初から収納計画をセットで考えると広く感じられます。

✔ ③ 窓の位置が良い

“視線の抜け”が広さをつくります。
中庭・ウッドデッキ・掃き出し窓があると帖数以上に広く感じます。

✔ ④ 天井の高さ

2m40と2m60では体感が大きく違います。
たった20cmで驚くほど開放感が変わります。


◆逆に、20帖でも狭く感じるLDKの特徴

❌ 家具が多い/動線が入り乱れる

❌ 階段動線や廊下が多い

❌ キッチン周りが混雑しやすい

❌ 生活動線が交差する

広さは“使い勝手”の結果であり、帖数ではない
ということがわかります。


◆何帖必要か?は家族の暮らし方で変わる

👨‍👩‍👧 子育て世帯なら…

□ キッズスペースがいる
□ ベビーカーやおもちゃ収納も必要
→ 18〜20帖で検討するケースが多い

👩‍❤️‍👨 夫婦2人なら…

□ ダイニング小さめ
□ 最小限の家具
→ 15〜17帖でも十分

🧑‍💻 在宅ワークメインなら…

□ ワークスペースや家族共有カウンター
→ スペースの取り方重視

人数より、暮らし方で決まる


◆失敗しないLDKの選び方 5つのステップ

STEP1:家族の1日の過ごし方を書き出す

朝、昼、夜、休日。
どこに誰がいて、何をしているのか?

STEP2:使う家具を決める

「買う前提」で広さを決めない

STEP3:動線を描く

家事動線×生活動線×来客動線

STEP4:視線の抜けを作る

中庭、窓の高さ、配置で広さを演出

STEP5:優先順位をつける

「なぜ20帖が必要なのか?」自問する


◆まとめ|LDKは「広さ」ではなく「満足度」で決める

20帖という数字は、
理想ではなくイメージです。

✔ 家族らしく暮らせる空間か?
✔ 家事と生活の動線は快適か?
✔ 家具配置は無理がないか?
✔ 将来の変化も想定しているか?

この問いに答えられるLDKが、
あなたにとってのベストサイズです。

家は数字で競うものではありません。
“心地よさ”が基準です。

アラカワホームデザインでは、
家具配置と動線から考える間取り設計を大切にしています。
LDKの広さでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。