COLUMN コラム

都市部で後悔しないための“2階リビング診断”

2026.01.24

採光・プライバシー・動線で判断する
── 3階建て・狭小地で検討する人が急増中──

堺市の工務店で注文住宅を建てているアラカワホームデザインです。


◆はじめに|2階リビングは“特殊”ではなく、合理的な選択肢

「リビングは1階でしょ?」
そんな固定観念は、都市部の住宅事情では通用しなくなっています。

堺市をはじめとする都市部では
・北向き道路
・隣家が近接した密集地
・30坪以下のコンパクトな土地
・車2台+庭の確保
といった条件が増えています。

こうした土地では、
1階リビングだと「暗い・狭い・視線が気になる」 という後悔につながるケースが少なくありません。

そのため近年、
▶ 2階リビング
▶ 2階LDK+1階個室
▶ 2階に明るさを集めるプラン
を選ぶ人が増えています。

このコラムでは、
建築士視点で2階リビングの
メリット・デメリット・採用すべき土地条件
について詳しく解説します。


◆① 2階リビングの最大の魅力:“採光・風通し・プライバシー”


●メリット①|明るさが圧倒的に違う

1階のリビングが暗くなる理由は単純で、
隣家や塀が光を遮るから。

都市部では1階の窓の前に
・車
・隣家の壁
・道路からの視線
があり、十分に光が入らないことも多い。

一方、2階は
日射を妨げるものが少なく、自然光を取り込みやすい。

南向きに限らず、
東・西・北向きでも
「2階なら十分明るい」というケースは非常に多いです。


●メリット②|外からの視線が入らない

1階リビングの悩み代表
・道路から丸見え
・カーテンが開けられない
・人通りが多い

2階ならこれが一気に解消します。

日中カーテンを開けっぱなしで過ごせる のは圧倒的メリット。


●メリット③|風が抜けやすい

2階の方が風は安定して流れます。
特に大阪・堺市のような住宅密集地では、
1階で風が止まることも多い。

「暑さ」や「湿気対策」 としても2階リビングが有利。


◆② 2階リビングの“間取りメリット”


●メリット④|LDKを広く取れる

2階は構造的に柱・壁が自由になりやすく、
大空間のLDKや
大開口サッシ(掃き出し窓)が採用しやすい。

狭小地でも
20帖以上のLDK を実現しやすいのは大きな利点。


●メリット⑤|勾配天井・吹き抜けが使いやすい

1階は高さ制限があるため、天井を高くしにくい。
一方2階は構造を工夫して
・勾配天井
・ロフト
・間接照明
などを取り入れた“解放感のあるリビング”が作れる。


●メリット⑥|家族のプライバシーが確保できる

2階リビング+1階に寝室・子ども部屋
という配置にすると、
家族のプライバシーと生活リズムのズレが最適化されやすい。

「夜遅く帰る」「朝早く出る」
といった生活リズムの違う家族がいても、
音や光が干渉しにくい。


◆③ 2階リビングのデメリットと対策

もちろん万能ではありません。
設計で“潰すべきデメリット”を理解しておくことが大切。


●デメリット①|買い物を運ぶのが大変

→【対策】階段幅を広く/キッチンを階段近くに/回遊動線

階段からキッチンを“最短ルート”にする配置が必須です。


●デメリット②|夏の暑さ

→【対策】高断熱+遮熱窓(樹脂窓×トリプル or Low-E)

性能が高ければ、
「暑い2階」は過去の話に。

UA値0.46以下・C値0.5以下なら
冷房効率は十分確保できます。


●デメリット③|老後が心配

→【対策】1階に将来寝室になる部屋を計画/1階に洗面・トイレ

将来の生活ステージを考えて
1階にも最低限の生活スペースを確保すれば安心。


●デメリット④|階段の上り下りが増える

→【対策】階段を“緩やか×広め”に/途中に休憩スペース

階段計画の質が2階リビングの満足度を左右します。


◆④ 2階リビングが“特に向いている土地条件”

以下のどれかに当てはまるなら
2階リビングは非常に相性◎


✔ 北向き道路

→ 1階は暗くなりやすい。
→ 2階で南側の光を大きく取り込める。


✔ 東西が隣家に囲まれている

→ 採光が取りづらい。
→ ハイサイド窓×2階で光が確保できる。


✔ 30坪未満の狭小地

→ 1階LDKが狭くなる。
→ 2階にLDKの面積を確保すると快適に。


✔ 3階建て・ビルトインガレージ

→ 1階は車庫で埋まるため、
→ 自然と2階にLDKを置くのが最適解。


◆⑤ 逆に「1階リビングの方が向いている人」

・庭をしっかり使いたい
・ウッドデッキとリビングをつなげたい
・平屋に近い生活動線が理想
・階段の負担を減らしたい
・アウトドア用品やペットと暮らす

この場合は 1階リビングの方が自然 です。


◆⑥ 設計士が伝えたい“判断の基準”

最終的に見るべきポイントはこの3つ👇


① 光(採光の確保)

→ 周囲の建物/方位/隣家の窓を見て判断
→ 1階で光が確保できる土地なら1階も◎
→ 2階の方が確実なら2階が正解


② プライバシー(視線の抜け)

→ 道路・歩道・隣家の距離
→ カーテンを開けて生活できるか


③ 動線(家事・帰宅・生活)

→ 「階段の負担」と「LDKの快適性」を天秤に
→ 洗濯動線の組み方で満足度が変わる


◆まとめ|2階リビングは“妥協”ではなく“戦略”

2階リビングは
「土地が悪いから仕方なく選ぶもの」ではありません。

むしろ、都市部では
“暮らしの質を上げる選択肢” として
ベストな場合が多いプランです。

・明るさ
・風通し
・プライバシー
・広さ
・デザイン
すべてのバランスを取れるのが2階リビングの良さ。

逆に、土地条件と相性が合わない場合は
1階リビングの方が快適になります。

アラカワホームデザインでは、
土地の条件を読み取りながら
「本当に暮らしやすい階配置」をご提案しています。

2階リビングに迷っている方は、ぜひ一度ご相談ください。

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