COLUMN コラム
"推し空間の作り方"コレクションを美しく飾る収納術
—— “好きに囲まれる暮らし”をつくるインテリア設計術 ——
こんばんは。
堺市の工務店で注文住宅を建てているアラカワホームデザインです。
◆1. はじめに|「しまう収納」だけが正解じゃない
片付け=隠す
収納=見えないようにする
という時代から、
“好きなものは見せる”インテリアへと価値観が変化しています。
漫画・フィギュア・アート・スニーカー・食器・植物…。
大切なコレクションこそ暮らしを豊かにする“個性の象徴”。
ただし、見せる収納は計画を間違えると
❌ 生活感が出る
❌ ごちゃついて見える
❌ ほこりが溜まりやすい
など、マイナスに働く場合もあります。
この記事では、建築の視点から
コレクションを「美しく」「実用的に」飾る方法を詳しく解説します。
◆2. 見せる収納の基本|美しく見える“3つの原則”
① 高さをそろえる
棚やケース、飾る高さがバラバラだと、ごちゃついた印象に。
“ラインを合わせる”だけで一気に美しくまとまります。
② 色を統一する
白・黒・木目など、主役はコレクション。
収納の色はシンプルにすると映えます。
③ 余白をつくる
詰め込みすぎは逆効果。
“7割収納”が最もおしゃれに見える黄金比です。
◆3. 見せる収納の種類と選び方
▷① オープン棚(飾り棚)
メリット:見やすい・取り出しやすい・写真映え
デメリット:ほこりが溜まりやすい
向いているもの:フィギュア・植物・アート
→ LED間接照明と組み合わせると一気にギャラリー空間に。
▷② ガラス扉付き収納
メリット:ほこりが入りにくい・高級感
デメリット:扉の分だけコストUP
向いているもの:食器・お酒・スニーカー・模型
→ LIXIL・Panasonicの“見せる扉”シリーズも人気。
▷③ ニッチ(壁くぼみ収納)
メリット:省スペース・インテリア感UP
デメリット:後から変更しにくい
向いているもの:オブジェ・小物・アロマ・本
→ 玄関・廊下・階段の“余白”に作ると特別感が出る。
▷④ コレクション専用什器(造作)
メリット:サイズ・色・照明すべて自由
デメリット:費用は少し高め
向いているもの:本気のオタク部屋・大容量コレクション
→ アラカワでもフィギュア棚・スニーカー棚の造作は人気。
◆4. 何をどこに飾る?ジャンル別“美しく魅せる”収納術
📚 本 & マンガ
・背表紙の色味が揃うと美しい
・シリーズはまとめて横に並べる
・棚は奥行き20〜25cmがベスト
・上段は“飾る”、下段は“しまう”でメリハリ
🎮 フィギュア & プラモ
・LED照明×ガラス扉が最強
・棚板はガラスにすると影が消えてスッキリ
・可動棚で高さを調整
・背景に白or黒を入れると世界観が際立つ
🍷 お酒 & グラス
・間接照明の効果が最大
・グラスは“吊るす収納”でバーカウンター風に
・ボトルはラベルの向きを揃える
👟 スニーカー
・ガラス扉+上下照明でショップ風
・通気性も考えて換気口を設置すると◎
・白い棚×黒いスニーカーは相性抜群
◆5. 見せる収納を“インテリアの一部”にする方法
① テーマを1つ決める
インテリア全体とリンクさせると統一感が出ます。
例)北欧、ヴィンテージ、モノトーン、ホテルライクなど
② 照明計画で魅せる
スポットライト
棚下LED
間接照明
→ “陰影”をつけるだけで高級感がぐっと増します。
③ 家具の配置で“見せ場”をつくる
視線が集まる場所(玄関・テレビ横・階段)に飾ると、
コレクションがアクセントとして活きてきます。
◆6. 見せる収納×隠す収納のバランスが大切
おしゃれに飾りながらも、
現実の生活では“隠す収納”も必須。
ポイントは👇
✔ 飾る:見せたいもの
✔ 隠す:生活感の出るもの(充電器・薬・書類・雑貨)
「すべてを見せる」のではなく、
“見せるものだけを見せる”
という割り切りが、整った空間につながります。
◆7. まとめ|“好き”を飾る家は、暮らしを豊かにする
コレクションを見せる収納は、
単なる片付けではなく “自分らしさの表現”。
こだわりを美しく魅せるために大切なのは、
✔ 余白
✔ 統一感
✔ 照明
✔ 扉の有無
✔ 配置バランス
こうした“建築的な視点”を取り入れることで、
あなたの大切なコレクションは
暮らしの主役に生まれ変わります。
アラカワホームデザインでは、
造作棚・間接照明・コレクション棚の設計も一緒に計画しております。
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