COLUMN コラム
【生活感を隠す、究極の収納術】
暮らしが整い、空間が美しく生まれ変わる“見せない収納”の作り方
こんばんは。
堺市の工務店で注文住宅を建てているアラカワホームデザインの吉川です。
◆はじめに|生活感は「隠す」のではなく「溢れない仕組み」で消える
SNSや雑誌で見るおしゃれな家。
なぜ同じように家具を置いても「生活感」が出てしまうのか…?
その答えはひとつ。
“置き場所が決まっていない物が、視界に溢れているから” です。
家は暮らす場所なので、物が出るのは当たり前。
でも、散らかる家と散らからない家の違いは、
どれだけ収納を“動線に一体化”させているか で決まります。
このコラムでは
・生活感を「削ぐ」収納
・生活感を「隠す」収納
・生活感が「生まれない」動線
の3つの視点から、究極の収納術を紹介します。
◆① 生活感が出る原因は“5つのゾーン”に集中する
実際のご家庭を見ていると、生活感のほとんどは
次の5エリアに集中的に現れます👇
1️⃣ 玄関
2️⃣ リビング
3️⃣ キッチン
4️⃣ 洗面・ランドリー
5️⃣ 家族の帰宅動線・脱ぎっぱなしゾーン
つまり、この5つを“見せない収納”に変えるだけで、
家全体が一気に整います。
◆② 玄関|「ただいま収納」で見た目を整える
玄関に生活感が溢れる最大の理由は、
「帰宅してすぐ物を置く場所がない」から。
おすすめは👇
✔ シューズクローク(扉なし)
靴・傘・アウトドア用品を全てここへ。
扉なしならストレスゼロで片付けられます。
✔ 帰宅動線の“置き場”を作る
・鍵
・バッグ
・子どものランドセル
・郵便物
→ これらの置き場を玄関近くにまとめて配置すると、
“玄関が散らかる仕組み”がゼロになります。
✔ 壁に何も置かない
玄関は“余白”が命。
床を出しっぱなしにしないだけで、
ホテルのように落ち着いた空間に変わります。
◆③ リビング|視界に入る物を減らす「隠す収納」
リビングは家族の物が最も溜まりやすい場所。
ここで必要なのは、
視界から生活感を消す「隠す収納」です。
✔ テレビ背面収納
ゲーム機・ルーター・充電器は生活感の代表格。
壁の中に収納スペースを作るだけで
“何も置かないテレビ周り”が実現。
✔ リビング収納は「浅くて・広くて・取りやすく」
奥行きの深すぎる収納は、
物が迷子になり、生活感の温床に。
理想は👇
- 奥行き30〜35cm
- 扉付き
- 家族全員が届く高さ
✔ 掃除グッズは“近くに隠す”
ハンディモップやウェットティッシュなど、
“出しっぱなしになりがちな物”に専用の隠しスペースを。
→ 置きっぱなしでも生活感が出ない工夫が大切です。
◆④ キッチン|生活感が消える「家事動線収納」
キッチンは、生活感が最も出やすい空間。
理由は簡単で、
物を使う量が多い=出しっぱなしになりやすいから。
✔ パントリーは「使う動線」に寄せる
パントリーは
“玄関近く”か“キッチン直行”が最強。
買い物袋を運ぶ
↓
そのままパントリーに入れる
↓
キッチンに立つ
という動線で、
出しっぱなし問題が消えます。
✔ 生活感の象徴「家電」を隠す
炊飯器
トースター
電子レンジ
ケトル
水筒
…全部表に出ていませんか?
家電収納+スライドテーブルで
「閉めれば生活感ゼロ」の空間に。
✔ ダイニングの“紙もの収納”
保育園・学校のプリント
郵便物
取扱説明書
→ これをキッチンカウンターに溜めない工夫も大切。
浅い引き出しや壁面ポケットを作ると
散らかりやすい紙がスッキリ片付く家になります。
◆⑤ 洗面・ランドリー|“出しっぱなしゼロ”を叶える収納
洗剤、歯ブラシ、タオル、ドライヤー…
生活感の象徴とも言える洗面周り。
ここでは
「隠すこと」を前提に収納計画を組む
という視点が必要です。
✔ ミラー裏収納
意外と収納量が大きく、生活感をほとんど消せます。
✔ ランドリーは“洗う・干す・しまう”を一体化
洗濯物が家の中を移動するから散らかる。
理想の動線は👇
洗濯機 → 干す → 畳む → 着替え収納
これを同じ空間にまとめることで、
生活感が一気に消えます。
✔ タオル収納は“取りやすく・見せない”
引き出し or 扉付き収納。
オープン棚は生活感が出やすいので注意。
◆⑥ 帰宅動線|散らからない家は“仕組みでできている”
実は生活感の大部分は
「帰ってきてからリビングに入るまで」の間で発生します。
✔ 帰宅動線に収納を並べる
理想の動線は👇
玄関 → SCL → ファミクロ → 洗面 → リビング
ここで
・バッグ
・上着
・ランドセル
・買い物袋
を全部片付けられる。
リビングに物が侵入しないだけで
“生活感ゼロのLDK”が完成します。
✔ 階段そばに片付け収納
2階が寝室の場合、
帰宅後に荷物を2階へ持ち込むのは面倒。
→ 結果、階段下やリビングに荷物が放置される。
階段近くに収納を作ると、
気軽に“ポイッと片付け”ができて便利です。
◆⑦ “生活感を消す収納”のための3つの鉄則
最後に、生活感を隠すために
絶対に知っておきたい3つの原則を紹介します👇
✔ 鉄則1:収納は「使う場所の近く」に作る
片付けの動作が2秒以内なら、
生活感はほとんど発生しません。
✔ 鉄則2:収納の“奥行き”が9割
奥行きが深すぎる収納は
・使いにくい
・物が迷子
・結局出しっぱなし
になります。
リビングは浅く
クローゼットは深く
と用途で変えるのがポイント。
✔ 鉄則3:生活感が出るものは“隠す”前提で設計
ティッシュ
掃除グッズ
充電器
家電
雑貨
これらを見せない収納に変えるだけで
空間が一気に上質になります。
◆まとめ|収納は「片付ける場所」ではなく「整える仕組み」
生活感を隠すために大切なのは、
片付けの努力ではなく、片付く仕組み作り。
収納を
動線
家事の順序
家族の癖
に合わせて設計すると、
“散らからない家”は自然に完成します。
片付けが苦手でも、
忙しい共働きでも、
子育て中でも、
「片付けなくても散らからない家」
は、収納と動線の力で実現できます。
アラカワホームデザインでは、
暮らし方のヒアリングから動線を読み取り、
“生活感の見えない家”を実現する収納計画をご提案しています。
収納に自信がない方こそ、ぜひご相談ください。
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