COLUMN コラム

【生活感を隠す、究極の収納術】

2025.12.02

暮らしが整い、空間が美しく生まれ変わる“見せない収納”の作り方

こんばんは。

堺市の工務店で注文住宅を建てているアラカワホームデザインの吉川です。


◆はじめに|生活感は「隠す」のではなく「溢れない仕組み」で消える

SNSや雑誌で見るおしゃれな家。
なぜ同じように家具を置いても「生活感」が出てしまうのか…?

その答えはひとつ。
“置き場所が決まっていない物が、視界に溢れているから” です。

家は暮らす場所なので、物が出るのは当たり前。
でも、散らかる家と散らからない家の違いは、
どれだけ収納を“動線に一体化”させているか で決まります。

このコラムでは
・生活感を「削ぐ」収納
・生活感を「隠す」収納
・生活感が「生まれない」動線
の3つの視点から、究極の収納術を紹介します。


◆① 生活感が出る原因は“5つのゾーン”に集中する

実際のご家庭を見ていると、生活感のほとんどは
次の5エリアに集中的に現れます👇

1️⃣ 玄関
2️⃣ リビング
3️⃣ キッチン
4️⃣ 洗面・ランドリー
5️⃣ 家族の帰宅動線・脱ぎっぱなしゾーン

つまり、この5つを“見せない収納”に変えるだけで、
家全体が一気に整います。


◆② 玄関|「ただいま収納」で見た目を整える

玄関に生活感が溢れる最大の理由は、
「帰宅してすぐ物を置く場所がない」から。

おすすめは👇

✔ シューズクローク(扉なし)

靴・傘・アウトドア用品を全てここへ。
扉なしならストレスゼロで片付けられます。

✔ 帰宅動線の“置き場”を作る

・鍵
・バッグ
・子どものランドセル
・郵便物

→ これらの置き場を玄関近くにまとめて配置すると、
“玄関が散らかる仕組み”がゼロになります。

✔ 壁に何も置かない

玄関は“余白”が命。
床を出しっぱなしにしないだけで、
ホテルのように落ち着いた空間に変わります。


◆③ リビング|視界に入る物を減らす「隠す収納」

リビングは家族の物が最も溜まりやすい場所。
ここで必要なのは、
視界から生活感を消す「隠す収納」です。


✔ テレビ背面収納

ゲーム機・ルーター・充電器は生活感の代表格。
壁の中に収納スペースを作るだけで
“何も置かないテレビ周り”が実現。


✔ リビング収納は「浅くて・広くて・取りやすく」

奥行きの深すぎる収納は、
物が迷子になり、生活感の温床に。

理想は👇

  • 奥行き30〜35cm
  • 扉付き
  • 家族全員が届く高さ

✔ 掃除グッズは“近くに隠す”

ハンディモップやウェットティッシュなど、
“出しっぱなしになりがちな物”に専用の隠しスペースを。

→ 置きっぱなしでも生活感が出ない工夫が大切です。


◆④ キッチン|生活感が消える「家事動線収納」

キッチンは、生活感が最も出やすい空間。
理由は簡単で、
物を使う量が多い=出しっぱなしになりやすいから。


✔ パントリーは「使う動線」に寄せる

パントリーは
“玄関近く”か“キッチン直行”が最強。

買い物袋を運ぶ

そのままパントリーに入れる

キッチンに立つ

という動線で、
出しっぱなし問題が消えます。


✔ 生活感の象徴「家電」を隠す

炊飯器
トースター
電子レンジ
ケトル
水筒
…全部表に出ていませんか?

家電収納+スライドテーブルで
「閉めれば生活感ゼロ」の空間に。


✔ ダイニングの“紙もの収納”

保育園・学校のプリント
郵便物
取扱説明書

→ これをキッチンカウンターに溜めない工夫も大切。

浅い引き出しや壁面ポケットを作ると
散らかりやすい紙がスッキリ片付く家になります。


◆⑤ 洗面・ランドリー|“出しっぱなしゼロ”を叶える収納

洗剤、歯ブラシ、タオル、ドライヤー…
生活感の象徴とも言える洗面周り。

ここでは
「隠すこと」を前提に収納計画を組む
という視点が必要です。


✔ ミラー裏収納

意外と収納量が大きく、生活感をほとんど消せます。


✔ ランドリーは“洗う・干す・しまう”を一体化

洗濯物が家の中を移動するから散らかる。

理想の動線は👇
洗濯機 → 干す → 畳む → 着替え収納
これを同じ空間にまとめることで、
生活感が一気に消えます。


✔ タオル収納は“取りやすく・見せない”

引き出し or 扉付き収納。
オープン棚は生活感が出やすいので注意。


◆⑥ 帰宅動線|散らからない家は“仕組みでできている”

実は生活感の大部分は
「帰ってきてからリビングに入るまで」の間で発生します。


✔ 帰宅動線に収納を並べる

理想の動線は👇

玄関 → SCL → ファミクロ → 洗面 → リビング

ここで
・バッグ
・上着
・ランドセル
・買い物袋
を全部片付けられる。

リビングに物が侵入しないだけで
“生活感ゼロのLDK”が完成します。


✔ 階段そばに片付け収納

2階が寝室の場合、
帰宅後に荷物を2階へ持ち込むのは面倒。

→ 結果、階段下やリビングに荷物が放置される。

階段近くに収納を作ると、
気軽に“ポイッと片付け”ができて便利です。


◆⑦ “生活感を消す収納”のための3つの鉄則

最後に、生活感を隠すために
絶対に知っておきたい3つの原則を紹介します👇


✔ 鉄則1:収納は「使う場所の近く」に作る

片付けの動作が2秒以内なら、
生活感はほとんど発生しません。


✔ 鉄則2:収納の“奥行き”が9割

奥行きが深すぎる収納は
・使いにくい
・物が迷子
・結局出しっぱなし
になります。

リビングは浅く
クローゼットは深く
と用途で変えるのがポイント。


✔ 鉄則3:生活感が出るものは“隠す”前提で設計

ティッシュ
掃除グッズ
充電器
家電
雑貨

これらを見せない収納に変えるだけで
空間が一気に上質になります。


◆まとめ|収納は「片付ける場所」ではなく「整える仕組み」

生活感を隠すために大切なのは、
片付けの努力ではなく、片付く仕組み作り。

収納を
動線
家事の順序
家族の癖
に合わせて設計すると、

“散らからない家”は自然に完成します。

片付けが苦手でも、
忙しい共働きでも、
子育て中でも、

「片付けなくても散らからない家」
は、収納と動線の力で実現できます。

アラカワホームデザインでは、
暮らし方のヒアリングから動線を読み取り、
“生活感の見えない家”を実現する収納計画をご提案しています。

収納に自信がない方こそ、ぜひご相談ください。

まずはお気軽にLINE登録からお願いします。