COLUMN コラム
🏡【将来の“暮らし変化”に備える間取り】
子どもの成長・在宅勤務・老後…変化に対応できる設計
― 可変性のある間取りと配線・扉・収納計画 ―
こんばんは。
堺市の工務店で注文住宅を建てているアラカワホームデザインの吉川です。
◆はじめに|「今の暮らし」だけで家を建てていませんか?🤔
家づくりの打ち合わせでは、どうしても“今の生活”を基準に考えてしまいがち。
でも、家は10年、20年、30年と暮らしが変化していく空間です。
- 子どもが成長して個室が必要になる👦
- 在宅勤務が増え、ワークスペースが欲しくなる💻
- 将来、親との同居や介護が始まるかもしれない👵
今はちょうどよくても、
「部屋が足りない」「使いづらい」「段差がつらい」など、
“変化に対応できない間取り”は後悔につながります。
そこで今回は、アラカワホームデザインが提案する
【暮らしの変化に対応できる“可変性のある間取り設計”】を、
実例を交えながら詳しくご紹介します。
◆① 「可変性のある家」とは?🔁
“可変性”とは、家族構成やライフスタイルの変化に応じて
間取りを変えられる柔軟さのこと。
たとえば…
- 子どもが独立したら部屋をつなげて広く使う
- 書斎を家事室や趣味スペースに変更する
- 将来は1階だけで生活できるようにする
というように、
「固定しすぎない設計」がポイントです。
◆② 子どもの成長に合わせて変えられる部屋づくり👶➡👦➡🧑
子どもが小さいうちは、個室よりも“家族で過ごす空間”が中心。
しかし成長するにつれて、勉強・趣味・プライバシーのために
個室が求められるようになります。
💡おすすめはこの3ステップ!
1️⃣ 最初は大きな一部屋に
→ 兄弟で共有できる広めの空間にしておく
2️⃣ 将来的に間仕切りを追加できるように
→ 下地補強・照明配線・コンセント位置を“将来の壁”を想定して設計
3️⃣ 子どもが巣立ったら再びオープンに
→ 建具で仕切る・収納部屋や趣味部屋に再利用
🔸ポイント:
造作壁よりも可動間仕切りや引き戸にしておくと、
ライフステージごとにリフォーム不要で柔軟に対応できます。
◆③ 在宅勤務・リモートワークへの対応💻
コロナ禍以降、「家で仕事する時間」が定着しました。
家づくりの段階で、ワークスペースをどう確保するかが
暮らしの質を大きく左右します。
💡おすすめ設計ポイント:
- リビング隣接型の“オープン書斎” → 家族との距離を保ちつつ集中できる
- 2階ホールの一角に“ワークコーナー” → デッドスペースを有効活用
- 造作カウンター+可動棚収納 → PC・プリンター・資料をすっきり整理
👀さらに重要なのが、配線計画と照明設計。
在宅勤務ではPC・モニター・Wi-Fi・プリンタなど
電源が多く必要になるため、
「床下コンセント」や「壁内配線スペース」を確保しておくと◎
◆④ 将来の“老後”や“親との同居”を見据えた間取り👵
今は2階リビングやスキップフロアが便利でも、
10年・20年後には「階段の上り下りがつらい…」と感じる時期が来ます。
だからこそ、将来1階だけで生活できる構成を意識するのが大切です。
💡バリアフリー視点での設計ポイント
- 1階に寝室 or 和室を確保(将来の寝室候補)
- 廊下の幅は“車椅子対応”の90cm以上に
- 玄関・浴室・トイレに手すり下地を仕込んでおく
- 床の段差を極力なくす
- 扉は引き戸を採用して“開閉のしやすさ”を確保
また、将来の親世帯との同居も見据えるなら、
玄関・洗面・トイレを共有か別々にするかを早い段階で検討しておくのがおすすめです。
◆⑤ “収納の可変性”が暮らしを支える🧺
収納も固定ではなく、“変化できる収納”が理想です。
👟 玄関まわり
→ 使う人・季節・年齢で収納する物が変わるため、
可動棚+パイプ+フックで組み替えられる構造に。
👕 クローゼット
→ 子どもが小さいうちは一緒に、大きくなったら仕切って使う。
扉の位置や内部の仕切りを変更できるように設計。
🍳 パントリー・家事収納
→ 食品・日用品・防災備蓄など用途が変わるため、
“奥行き調整棚”を採用するのがおすすめ。
収納は形を決めすぎないほうが、
長く住んでも使いやすさを保てます✨
◆⑥ 扉・間仕切り・配線で“変化を許容する設計”に🔌
家は“将来変える前提”で設計する時代。
💡ポイントは3つ!
1️⃣ 扉の種類を考える
→ 開き戸よりも引き戸・可動間仕切りにしておくと
家具レイアウト変更や間仕切り変更に柔軟。
2️⃣ 照明・コンセントの予備を設ける
→ 将来の壁位置や机配置を想定して配線しておくと、
リフォーム時に電気工事が最小限で済む。
3️⃣ 空配管・LAN配線を準備
→ テレビ・Wi-Fi・センサー機器など“電気の進化”にも対応可能。
◆⑦ 可変性×デザインの両立も可能🎨
「可変性のある家=無機質・シンプル」と思われがちですが、
デザイン性と両立することも十分できます。
- 壁で区切るのではなく、建具や素材でゾーニング
- 照明や床材で“空間のテーマ”を変える
- 造作収納を可動式にしてデザインを保ちながら柔軟に
“見せるデザイン”と“変化への対応力”を組み合わせることで、
いつまでも心地よく暮らせる家になります。
◆⑧ まとめ|未来の自分に“余白”を残す間取りを✨
✅ 今だけでなく、10年後・20年後の暮らしを想定する
✅ 可動間仕切り・引き戸・配線計画で「変化に強い家」に
✅ 収納・ワークスペース・寝室も将来を見据えた設計に
暮らしは変わるもの。
その変化を“リフォームせずに吸収できる家”こそ、
本当に長く愛せる住まいです🏡💫
アラカワホームデザインでは、
将来のライフステージを見据えた「可変性のある間取り提案を行っています。
「子どもが巣立ったあとの暮らし」「老後を見据えた間取り」を一緒に考えたい方は、
ぜひご相談ください✨
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