COLUMN コラム
💡そのスイッチ、本当にそこでいい?
“使いやすい照明計画”で後悔しない家づくり
― 動線・ゾーニング・夜の暮らし方から考える配置法 ―
こんばんは。
堺市の工務店で注文住宅を建てているアラカワホームデザインの吉川です。
◆はじめに|完成してから気づく“スイッチの不便さ”😢
「寝室の照明、ベッドから消せたらよかった…」
「玄関のスイッチがどこか分からない!」
「廊下を通るたびに何度もオン・オフして面倒…」
──こんな“スイッチ後悔”、実は家づくりでとても多いんです。
照明そのものの明るさやデザインばかりに目がいきがちですが、
「どこで操作できるか」も暮らしの快適さを左右する大事なポイント。
今回は、アラカワホームデザインが考える
“住んでから使いやすい照明スイッチ計画”を、動線・ゾーニング・夜の生活リズムの観点から分かりやすく解説します。
◆① スイッチ計画は“照明の位置”よりも“動線の位置”で考える🧭
「照明がここだから、スイッチもここ」ではなく、
“人の動きに合わせて”配置を考えることが大切です。
家の中でスイッチを操作するタイミングは主に3つ👇
1️⃣ 家に入るとき(→ 玄関・廊下)
2️⃣ 部屋に入るとき(→ 各部屋の入口)
3️⃣ 寝るとき(→ 寝室・LDK)
この3シーンを意識するだけでも、グッと快適に✨
💡ポイント:
「照明をつけるタイミング」と「手が空いている位置」が一致しているか?
これが“ストレスのない暮らし”の鍵です。
◆② よくある後悔ポイントと対策⚠️
🙅♀️【失敗①】リビングにスイッチが多すぎて混乱する
→ 対策:用途ごとにゾーニングスイッチにまとめる
リビング・ダイニング・キッチンにダウンライト・間接照明・ペンダント…
最近は照明数が多い分、スイッチが壁一面にズラッと並ぶことも。
▶ おすすめ対策:
- “ゾーンごと”にまとめる(例:リビング照明を1か所に集約)
- 表記を分かりやすく(ラベルを付ける or スイッチ色を変える)
- “多機能スイッチ”や“リモコン操作型”を活用
🙅♀️【失敗②】寝室で電気を消すために立ち上がる
→ 対策:ベッドサイドにリモコン・3路スイッチを設置
寝る前の「おやすみ動線」を考えるのも重要。
寝室の入口だけでなく、ベッドの手の届く範囲に
3路スイッチ(2か所でON/OFFできる仕組み)を設けましょう。
💡たとえば…
- 入口とベッド横の2か所で操作できる照明
- 常夜灯や間接照明をタイマー制御にする
“寝る前に立ち上がらない照明設計”、これが快眠の第一歩です🌙
🙅♀️【失敗③】廊下が真っ暗!夜トイレに行くのが怖い
→ 対策:人感センサー+常夜灯で安心動線に
廊下やトイレは「手でスイッチを探すのが不便」な場所。
人感センサー照明を使えば、夜間でも自動で点灯✨
▶ おすすめ配置:
- トイレ前の廊下
- 階段の下・中間・上り口
- 洗面前通路
🧡センサーは「点灯範囲」と「感知時間」を設定できるので、
寝室に光が入らないように調整も可能です。
◆③ 家族構成で変わる“スイッチ動線設計”👨👩👧👦
家族の暮らし方によって、スイッチの最適位置は変わります。
| 家族タイプ | おすすめ配置 | 解説 |
|---|---|---|
| 小さなお子様がいる家庭 | 壁スイッチの高さを100cm以下に | 子どもも自分でON/OFFできて自立心UP |
| 共働き夫婦 | 玄関+LDKに“おでかけ一括スイッチ” | 外出前に全消灯できて安心 |
| 二世帯・高齢者同居 | 廊下・洗面・寝室にセンサー照明 | 夜間移動の安全性◎ |
| 在宅ワーク世帯 | 書斎・リビング照明を分離 | 照度調整で集中モード切り替え可 |
アラカワホームデザインでは、
「誰が」「どの時間帯に」「どこで」スイッチを操作するかを
暮らしの動線図で一緒にシミュレーションしています。
◆④ “ゾーニング”で考えるスイッチ配置🏠
スイッチは照明の数ではなく、ゾーン(空間の役割)ごとで整理するのがコツ。
💡ゾーン1|玄関〜廊下
- 玄関照明+外灯を“ひとまとめ”に。
- 帰宅時:外→玄関→廊下までスムーズに点灯。
- 外出時:玄関スイッチ1つで全部消灯できると便利。
💡ゾーン2|LDK
- L(リビング)・D(ダイニング)・K(キッチン)で操作を分ける。
- “家族が過ごす時間”と“調理の時間”で照明を変えやすく。
- 調光スイッチを導入すれば、夜は照度を落としてリラックス🌙
💡ゾーン3|寝室・水回り
- 寝室はベッドサイド+入口の2か所操作が基本。
- 洗面・脱衣室は人感センサー+間接照明で“夜にまぶしくない設計”に。
◆⑤ 夜の暮らし方で考える“照明とスイッチの関係”🌙
夜の照明は、明るさよりも“落ち着き”が大切。
スイッチ位置を工夫すれば、照明の演出効果も変わります。
🌆 リビング
→ 壁際スイッチで間接照明だけON。
ダウンライトを消して“映画モード”に。
🚿 洗面室
→ 夜はセンサー照明だけ点灯。
強い光を避けて睡眠リズムを崩さない。
🛏 寝室
→ 枕元スイッチ+調光式ブラケットで「読書→就寝」もスムーズ。
家づくりの段階で“夜の照明シーン”を想像することが、
後悔しないスイッチ配置の第一歩です。
◆⑥ スイッチを美しくまとめるデザインのコツ🎨
スイッチは便利さだけでなく、“見た目の整理”も重要。
壁のあちこちにバラバラに付けると、生活感が出てしまいます。
✨ 見た目も使いやすくする3つの工夫
1️⃣ 壁の1面にまとめる(「スイッチゾーン」をつくる)
2️⃣ 高さを統一する(床から約1,100mmが基本)
3️⃣ 同系色プレートで“壁に溶け込ませる”
最近は、マットブラックや木目調のスイッチプレートも人気。
デザインにこだわるだけで、空間全体がワンランク上に見えます。
◆⑦ まとめ|“照明をつける場所”ではなく“使う人”で決める✨
✅ スイッチは「照明の位置」より「人の動き」に合わせる
✅ 家族構成・夜の暮らし方で最適位置は変わる
✅ デザインもまとめ方次第でスッキリ美しく
スイッチ1つの位置で、毎日の快適さは変わります。
「ここにあったら便利」を想像して設計できるのが、
注文住宅の大きな魅力です🏠💡
アラカワホームデザインでは、
“照明とスイッチの配置”まで含めた動線提案を行っています。
「暮らしやすい照明設計をしたい」という方は、ぜひご相談ください。
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