COLUMN コラム

💡そのスイッチ、本当にそこでいい?

2025.12.27

“使いやすい照明計画”で後悔しない家づくり
― 動線・ゾーニング・夜の暮らし方から考える配置法 ―

こんばんは。

堺市の工務店で注文住宅を建てているアラカワホームデザインの吉川です。


◆はじめに|完成してから気づく“スイッチの不便さ”😢

「寝室の照明、ベッドから消せたらよかった…」
「玄関のスイッチがどこか分からない!」
「廊下を通るたびに何度もオン・オフして面倒…」

──こんな“スイッチ後悔”、実は家づくりでとても多いんです。

照明そのものの明るさやデザインばかりに目がいきがちですが、
「どこで操作できるか」も暮らしの快適さを左右する大事なポイント。

今回は、アラカワホームデザインが考える
“住んでから使いやすい照明スイッチ計画”を、動線・ゾーニング・夜の生活リズムの観点から分かりやすく解説します。


◆① スイッチ計画は“照明の位置”よりも“動線の位置”で考える🧭

「照明がここだから、スイッチもここ」ではなく、
“人の動きに合わせて”配置を考えることが大切です。

家の中でスイッチを操作するタイミングは主に3つ👇

1️⃣ 家に入るとき(→ 玄関・廊下)
2️⃣ 部屋に入るとき(→ 各部屋の入口)
3️⃣ 寝るとき(→ 寝室・LDK)

この3シーンを意識するだけでも、グッと快適に✨

💡ポイント:

「照明をつけるタイミング」と「手が空いている位置」が一致しているか?
これが“ストレスのない暮らし”の鍵です。


◆② よくある後悔ポイントと対策⚠️

🙅‍♀️【失敗①】リビングにスイッチが多すぎて混乱する

→ 対策:用途ごとにゾーニングスイッチにまとめる

リビング・ダイニング・キッチンにダウンライト・間接照明・ペンダント…
最近は照明数が多い分、スイッチが壁一面にズラッと並ぶことも。

おすすめ対策:

  • “ゾーンごと”にまとめる(例:リビング照明を1か所に集約)
  • 表記を分かりやすく(ラベルを付ける or スイッチ色を変える)
  • “多機能スイッチ”や“リモコン操作型”を活用

🙅‍♀️【失敗②】寝室で電気を消すために立ち上がる

→ 対策:ベッドサイドにリモコン・3路スイッチを設置

寝る前の「おやすみ動線」を考えるのも重要。
寝室の入口だけでなく、ベッドの手の届く範囲に
3路スイッチ(2か所でON/OFFできる仕組み)を設けましょう。

💡たとえば…

  • 入口とベッド横の2か所で操作できる照明
  • 常夜灯や間接照明をタイマー制御にする

“寝る前に立ち上がらない照明設計”、これが快眠の第一歩です🌙


🙅‍♀️【失敗③】廊下が真っ暗!夜トイレに行くのが怖い

→ 対策:人感センサー+常夜灯で安心動線に

廊下やトイレは「手でスイッチを探すのが不便」な場所。
人感センサー照明を使えば、夜間でも自動で点灯✨

おすすめ配置:

  • トイレ前の廊下
  • 階段の下・中間・上り口
  • 洗面前通路

🧡センサーは「点灯範囲」と「感知時間」を設定できるので、
寝室に光が入らないように調整も可能です。


◆③ 家族構成で変わる“スイッチ動線設計”👨‍👩‍👧‍👦

家族の暮らし方によって、スイッチの最適位置は変わります。

家族タイプおすすめ配置解説
小さなお子様がいる家庭壁スイッチの高さを100cm以下に子どもも自分でON/OFFできて自立心UP
共働き夫婦玄関+LDKに“おでかけ一括スイッチ”外出前に全消灯できて安心
二世帯・高齢者同居廊下・洗面・寝室にセンサー照明夜間移動の安全性◎
在宅ワーク世帯書斎・リビング照明を分離照度調整で集中モード切り替え可

アラカワホームデザインでは、
「誰が」「どの時間帯に」「どこで」スイッチを操作するかを
暮らしの動線図で一緒にシミュレーションしています。


◆④ “ゾーニング”で考えるスイッチ配置🏠

スイッチは照明の数ではなく、ゾーン(空間の役割)ごとで整理するのがコツ。

💡ゾーン1|玄関〜廊下

  • 玄関照明+外灯を“ひとまとめ”に。
  • 帰宅時:外→玄関→廊下までスムーズに点灯。
  • 外出時:玄関スイッチ1つで全部消灯できると便利。

💡ゾーン2|LDK

  • L(リビング)・D(ダイニング)・K(キッチン)で操作を分ける。
  • “家族が過ごす時間”と“調理の時間”で照明を変えやすく。
  • 調光スイッチを導入すれば、夜は照度を落としてリラックス🌙

💡ゾーン3|寝室・水回り

  • 寝室はベッドサイド+入口の2か所操作が基本。
  • 洗面・脱衣室は人感センサー+間接照明で“夜にまぶしくない設計”に。

◆⑤ 夜の暮らし方で考える“照明とスイッチの関係”🌙

夜の照明は、明るさよりも“落ち着き”が大切。
スイッチ位置を工夫すれば、照明の演出効果も変わります。

🌆 リビング

→ 壁際スイッチで間接照明だけON。
 ダウンライトを消して“映画モード”に。

🚿 洗面室

→ 夜はセンサー照明だけ点灯。
 強い光を避けて睡眠リズムを崩さない。

🛏 寝室

→ 枕元スイッチ+調光式ブラケットで「読書→就寝」もスムーズ。

家づくりの段階で“夜の照明シーン”を想像することが、
後悔しないスイッチ配置の第一歩です。


◆⑥ スイッチを美しくまとめるデザインのコツ🎨

スイッチは便利さだけでなく、“見た目の整理”も重要。
壁のあちこちにバラバラに付けると、生活感が出てしまいます。

見た目も使いやすくする3つの工夫
1️⃣ 壁の1面にまとめる(「スイッチゾーン」をつくる)
2️⃣ 高さを統一する(床から約1,100mmが基本)
3️⃣ 同系色プレートで“壁に溶け込ませる”

最近は、マットブラックや木目調のスイッチプレートも人気。
デザインにこだわるだけで、空間全体がワンランク上に見えます。


◆⑦ まとめ|“照明をつける場所”ではなく“使う人”で決める✨

✅ スイッチは「照明の位置」より「人の動き」に合わせる
✅ 家族構成・夜の暮らし方で最適位置は変わる
✅ デザインもまとめ方次第でスッキリ美しく

スイッチ1つの位置で、毎日の快適さは変わります。
「ここにあったら便利」を想像して設計できるのが、
注文住宅の大きな魅力です🏠💡

アラカワホームデザインでは、
“照明とスイッチの配置”まで含めた動線提案を行っています。
「暮らしやすい照明設計をしたい」という方は、ぜひご相談ください。

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