COLUMN コラム

玄関が散らかる理由、実は「収納の種類」にあった

2025.12.20

【玄関収納3選】シューズクローク・土間収納・ファミクロ、何が違う?

― “片付く家”は玄関から始まる ―

こんばんは。

堺市の工務店で注文住宅を建てているアラカワホームデザインの吉川です。


◆はじめに|玄関が散らかる理由、実は「収納の種類」にあった

「玄関がいつもごちゃごちゃしてしまう…」
「靴以外の物も置きたいけど、どこにしまえばいい?」

そんなお悩み、実はとても多いんです。

毎日使う玄関は、靴・傘・バッグ・ベビーカー・ランドセル・アウトドア用品など、
家族全員のモノが集まる“収納の渋滞ポイント”。

だからこそ、どんな収納をどこに設けるかで、
「片付く家」か「散らかる家」かが決まります。

最近では、シューズクローク・土間収納・ファミリークローゼット(ファミクロ)といった
玄関まわりの収納を組み合わせるプランが主流になってきました。

しかし、「それぞれ何が違うの?」「我が家にはどれが合うの?」
という声も多く聞かれます。

今回は、堺市の注文住宅を手がけるアラカワホームデザインが、
暮らしやすさを左右する玄関収納3タイプの特徴とおすすめ活用法を解説します。


◆① 玄関収納は“家の印象”と“暮らしやすさ”を決める場所

玄関は、お客様にとっては“家の顔”であり、
家族にとっては“外と中をつなぐ中間スペース”。

たとえば、外出前の支度や帰宅後の片付けをスムーズにできるだけで、
毎日のストレスがぐっと減ります。

逆に、収納が足りなかったり動線が悪いと、
靴や荷物があふれ、掃除もしづらくなりがち。

つまり玄関収納は、”見た目の印象と家事効率の両方を支える“スタート地点”なんです。


◆② シューズクローク|靴・上着・小物をまとめる“玄関裏収納”

まず定番のシューズクローク
名前の通り「靴専用の収納」ですが、最近は“玄関横の小部屋”として進化しています。

💡特徴とメリット

  • 靴・傘・上着・バッグをまとめて収納できる
  • 来客時に玄関がスッキリ見える
  • 花粉・砂・泥などをリビングに持ち込みにくい

ウォークスルー型(通り抜けできるタイプ)にすると、
「帰宅→靴を脱ぐ→クローク→LDK」までが一筆書き動線でつながり、
とてもスムーズに暮らせます。

⚠ 注意点

  • 換気・採光を取らないとニオイや湿気がこもりやすい
  • 靴だけでなく上着も収納するなら、1.5〜2帖あると快適

見た目より“通路幅”と“扉の開き方”を意識するのがポイントです。


◆③ 土間収納|“外と中のあいだ”を活かす万能スペース

次に人気が高いのが土間収納
玄関と床の高さをそろえてつくる“外との中間収納”で、
靴以外の物も気軽に置けるのが最大の魅力です。

💡特徴とメリット

  • アウトドア用品・キャンプ道具・自転車・ベビーカーをそのまま収納できる
  • 濡れた物・汚れた物も気にせず置ける
  • 庭やガレージとの行き来がしやすい

土間収納は、外の汚れを家の中に持ち込まない“フィルター空間”としても優秀です。
共働き家庭やアウトドア好きのご家族に特におすすめ。

⚠ 注意点

  • 断熱ラインの位置に注意(冷気が入りやすい)
  • 室内としっかり仕切ることで温度差を防ぐ
  • 床仕上げは「モルタル仕上げ+防汚コーティング」が人気

2〜3帖程度あれば、家族分の荷物を無理なく収納できます。


◆④ ファミリークローゼット(ファミクロ)|“玄関近く”が今どきの新定番

ここ数年、人気急上昇中なのがファミクロを玄関近くに配置するプラン

これまでは寝室や2階につくるのが一般的でしたが、
「帰宅→上着をかける→手洗い→リビングへ」という生活動線を意識した設計が増えています。

💡特徴とメリット

  • 帰宅後、上着を玄関付近で脱げる(リビングに持ち込まない)
  • 洗面・ランドリーと並べれば“洗う→しまう”もワン動線
  • 家族全員分の衣類をまとめて管理できる

アラカワでも、「1階にファミクロがあると家事がすごくラク!」という声が多数。
玄関収納の延長として計画すると、家事効率が大幅に上がります。

⚠ 注意点

  • 湿気・ニオイ対策に小型換気扇を設置
  • 通路幅は80cm以上を確保して通りやすく
  • ハンガーパイプ+可動棚の“ハイブリッド収納”が◎

◆⑤ 暮らし方別おすすめ収納タイプ

家族タイプおすすめ収納理由
小さなお子様がいる共働き世帯シューズクローク+ファミクロ朝の支度・帰宅がスムーズ
アウトドア・趣味の多い家族土間収納+玄関横勝手口汚れ物を室内に持ち込まない
ペットと暮らすご家庭土間収納+シューズクローク散歩グッズやペット用品をまとめて
コンパクト住宅兼用型シューズクローク(靴+日用品)スペース効率◎、最短動線

ポイントは、「広さより動線」
収納の種類を分けすぎず、“玄関→収納→洗面→LDK”がスムーズにつながるかを意識すると失敗しません。


◆⑥ 設計士が教える「後悔しない玄関収納3原則」

1️⃣ 収納は“出し入れのしやすさ”で決める
→ 奥行き35〜45cmがベスト。深すぎるとモノが迷子に。

2️⃣ “しまうタイミング”を動線で考える
→ 玄関で靴を脱ぐ→上着をかける→手を洗う、の流れを意識。

3️⃣ 換気・採光をセットで設計する
→ 玄関収納はニオイ・湿気がこもりやすい。小窓やルーバー扉で通気を確保。


◆まとめ|“片付く玄関”は毎日の快適をつくる

✅ 靴だけじゃなく「生活動線全体」で収納を考える
✅ 土間・クローク・ファミクロは“つなげて設計”が正解
✅ 広さより“出し入れやすさ”と“換気”を重視する

玄関は、家族が必ず通る場所。
収納計画ひとつで、「行ってきます」も「おかえり」も気持ちよく変わります。

アラカワホームデザインでは、
玄関収納×家事ラク動線をセットで考えた“暮らし目線の設計”をご提案しています。
動線や収納でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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