COLUMN コラム
玄関が散らかる理由、実は「収納の種類」にあった
【玄関収納3選】シューズクローク・土間収納・ファミクロ、何が違う?
― “片付く家”は玄関から始まる ―
こんばんは。
堺市の工務店で注文住宅を建てているアラカワホームデザインの吉川です。
◆はじめに|玄関が散らかる理由、実は「収納の種類」にあった
「玄関がいつもごちゃごちゃしてしまう…」
「靴以外の物も置きたいけど、どこにしまえばいい?」
そんなお悩み、実はとても多いんです。
毎日使う玄関は、靴・傘・バッグ・ベビーカー・ランドセル・アウトドア用品など、
家族全員のモノが集まる“収納の渋滞ポイント”。
だからこそ、どんな収納をどこに設けるかで、
「片付く家」か「散らかる家」かが決まります。
最近では、シューズクローク・土間収納・ファミリークローゼット(ファミクロ)といった
玄関まわりの収納を組み合わせるプランが主流になってきました。
しかし、「それぞれ何が違うの?」「我が家にはどれが合うの?」
という声も多く聞かれます。
今回は、堺市の注文住宅を手がけるアラカワホームデザインが、
暮らしやすさを左右する玄関収納3タイプの特徴とおすすめ活用法を解説します。
◆① 玄関収納は“家の印象”と“暮らしやすさ”を決める場所
玄関は、お客様にとっては“家の顔”であり、
家族にとっては“外と中をつなぐ中間スペース”。
たとえば、外出前の支度や帰宅後の片付けをスムーズにできるだけで、
毎日のストレスがぐっと減ります。
逆に、収納が足りなかったり動線が悪いと、
靴や荷物があふれ、掃除もしづらくなりがち。
つまり玄関収納は、”見た目の印象と家事効率の両方を支える“スタート地点”なんです。
◆② シューズクローク|靴・上着・小物をまとめる“玄関裏収納”
まず定番のシューズクローク。
名前の通り「靴専用の収納」ですが、最近は“玄関横の小部屋”として進化しています。
💡特徴とメリット
- 靴・傘・上着・バッグをまとめて収納できる
- 来客時に玄関がスッキリ見える
- 花粉・砂・泥などをリビングに持ち込みにくい
ウォークスルー型(通り抜けできるタイプ)にすると、
「帰宅→靴を脱ぐ→クローク→LDK」までが一筆書き動線でつながり、
とてもスムーズに暮らせます。
⚠ 注意点
- 換気・採光を取らないとニオイや湿気がこもりやすい
- 靴だけでなく上着も収納するなら、1.5〜2帖あると快適
見た目より“通路幅”と“扉の開き方”を意識するのがポイントです。
◆③ 土間収納|“外と中のあいだ”を活かす万能スペース
次に人気が高いのが土間収納。
玄関と床の高さをそろえてつくる“外との中間収納”で、
靴以外の物も気軽に置けるのが最大の魅力です。
💡特徴とメリット
- アウトドア用品・キャンプ道具・自転車・ベビーカーをそのまま収納できる
- 濡れた物・汚れた物も気にせず置ける
- 庭やガレージとの行き来がしやすい
土間収納は、外の汚れを家の中に持ち込まない“フィルター空間”としても優秀です。
共働き家庭やアウトドア好きのご家族に特におすすめ。
⚠ 注意点
- 断熱ラインの位置に注意(冷気が入りやすい)
- 室内としっかり仕切ることで温度差を防ぐ
- 床仕上げは「モルタル仕上げ+防汚コーティング」が人気
2〜3帖程度あれば、家族分の荷物を無理なく収納できます。
◆④ ファミリークローゼット(ファミクロ)|“玄関近く”が今どきの新定番
ここ数年、人気急上昇中なのがファミクロを玄関近くに配置するプラン。
これまでは寝室や2階につくるのが一般的でしたが、
「帰宅→上着をかける→手洗い→リビングへ」という生活動線を意識した設計が増えています。
💡特徴とメリット
- 帰宅後、上着を玄関付近で脱げる(リビングに持ち込まない)
- 洗面・ランドリーと並べれば“洗う→しまう”もワン動線
- 家族全員分の衣類をまとめて管理できる
アラカワでも、「1階にファミクロがあると家事がすごくラク!」という声が多数。
玄関収納の延長として計画すると、家事効率が大幅に上がります。
⚠ 注意点
- 湿気・ニオイ対策に小型換気扇を設置
- 通路幅は80cm以上を確保して通りやすく
- ハンガーパイプ+可動棚の“ハイブリッド収納”が◎
◆⑤ 暮らし方別おすすめ収納タイプ
| 家族タイプ | おすすめ収納 | 理由 |
|---|---|---|
| 小さなお子様がいる共働き世帯 | シューズクローク+ファミクロ | 朝の支度・帰宅がスムーズ |
| アウトドア・趣味の多い家族 | 土間収納+玄関横勝手口 | 汚れ物を室内に持ち込まない |
| ペットと暮らすご家庭 | 土間収納+シューズクローク | 散歩グッズやペット用品をまとめて |
| コンパクト住宅 | 兼用型シューズクローク(靴+日用品) | スペース効率◎、最短動線 |
ポイントは、「広さより動線」。
収納の種類を分けすぎず、“玄関→収納→洗面→LDK”がスムーズにつながるかを意識すると失敗しません。
◆⑥ 設計士が教える「後悔しない玄関収納3原則」
1️⃣ 収納は“出し入れのしやすさ”で決める
→ 奥行き35〜45cmがベスト。深すぎるとモノが迷子に。
2️⃣ “しまうタイミング”を動線で考える
→ 玄関で靴を脱ぐ→上着をかける→手を洗う、の流れを意識。
3️⃣ 換気・採光をセットで設計する
→ 玄関収納はニオイ・湿気がこもりやすい。小窓やルーバー扉で通気を確保。
◆まとめ|“片付く玄関”は毎日の快適をつくる
✅ 靴だけじゃなく「生活動線全体」で収納を考える
✅ 土間・クローク・ファミクロは“つなげて設計”が正解
✅ 広さより“出し入れやすさ”と“換気”を重視する
玄関は、家族が必ず通る場所。
収納計画ひとつで、「行ってきます」も「おかえり」も気持ちよく変わります。
アラカワホームデザインでは、
玄関収納×家事ラク動線をセットで考えた“暮らし目線の設計”をご提案しています。
動線や収納でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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