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【サッシの種類と性能】アルミ樹脂・樹脂・トリプルガラスの違い

2026.01.13

こんばんは。

堺市の工務店で注文住宅を建てているアラカワホームデザインです。

◆はじめに:「見た目は同じでも、中身はまったく違う」

「窓ってどこのメーカーも同じじゃないの?」
「樹脂サッシって聞いたことあるけど、何が違うの?」

家づくりの打ち合わせでよくある質問のひとつが、“窓(サッシ)”の性能についてです。

デザインや間取りに注目しがちな家づくりですが、実は快適さや省エネ性能を左右する重要なポイントが「サッシとガラスの性能」。
見た目は似ていても、素材や構造の違いで「冬の寒さ」「結露」「冷暖房の効き」に大きな差が出ます。

今回は、住宅の性能を支える“窓の真実”を、建築目線で分かりやすく解説していきます。


◆サッシって何? まずは基本から

「サッシ」とは、窓枠やガラスを支える“枠部分”のこと。
窓そのものは、「サッシ(枠)」+「ガラス」で構成されています。

家の“断熱性能”や“遮音性能”を考えるうえで、このサッシの素材選びはとても重要。
主な種類は以下の3つです。

種類主な素材特徴
アルミサッシアルミのみ軽くて丈夫、でも熱を通しやすい
アルミ樹脂複合サッシ外側:アルミ/内側:樹脂バランス型。現在の主流
樹脂サッシ樹脂(PVC)高断熱・高気密。寒冷地住宅やZEH対応住宅に◎

それぞれの特徴を、もう少し詳しく見ていきましょう。


◆① アルミサッシ|昔ながらの標準仕様

アルミサッシは、日本の住宅で長年使われてきた定番。
軽くて加工しやすく、耐久性にも優れています。

しかし、**アルミは金属であり“熱を通しやすい”**という大きな弱点があります。
外が寒い冬の日、窓の内側が冷たくなるのは、まさにこの性質が原因。

そのため、結露が発生しやすく、暖房効率が下がることも。
夏場も外の熱を伝えやすく、冷房の効きが悪くなる傾向があります。

📉 断熱性能の目安(熱貫流率):
アルミサッシ単体:6.5〜7.0W/㎡K(高断熱住宅では不十分)


◆② アルミ樹脂複合サッシ|いまの主流タイプ

現在、多くの工務店やハウスメーカーが採用しているのがこのタイプ。
外側はアルミで耐久性を保ちつつ、内側を樹脂にして断熱性を高めた“ハイブリッド構造”です。

メリット:

  • 外からの雨風・紫外線に強い(アルミ外装)
  • 室内側が冷えにくく、結露を軽減(樹脂内装)
  • デザインの自由度が高い

デメリット:

  • 樹脂サッシより断熱性能はやや劣る
  • 接合部の構造によって気密性が左右される

📈 断熱性能の目安(熱貫流率):
アルミ樹脂複合サッシ:2.3〜3.0W/㎡K

つまり、「コスト」と「性能」のバランスが良く、
ZEHや長期優良住宅レベルの性能を目指す方には最適な選択肢です。

アラカワホームデザインでも、標準仕様としてこのタイプを採用しています。


◆③ 樹脂サッシ|高性能住宅のスタンダード

寒冷地(北海道・東北)ではすでに主流となっている樹脂サッシ。
断熱性・気密性ともに非常に高く、外気温の影響を受けにくいのが特徴です。

樹脂は金属の約1/100しか熱を伝えないため、冬でも窓辺が冷たくなりにくく、結露も発生しにくい。
冷暖房効率が高まり、光熱費の削減にもつながります。

メリット:

  • 高断熱・高気密(冬も夏も快適)
  • 結露がほとんど発生しない
  • 静音性も高く、外の音が入りにくい

デメリット:

  • コストが高め(アルミ樹脂の1.2〜1.5倍)
  • 重く、サイズ・形状に制限がある場合も

📈 断熱性能の目安(熱貫流率):
樹脂サッシ:1.4〜2.0W/㎡K


◆④ トリプルガラスとは?

ガラス自体にも“性能の差”があります。
一般的な窓ガラスは「ペアガラス(二重ガラス)」ですが、
さらに進化したのが「トリプルガラス(三重ガラス)」です。

構造は、3枚のガラスの間に2層の空気層(またはガス層)を設けたもの。

🪟 メリット:

  • 断熱性が非常に高い(外の寒さ・暑さをブロック)
  • 結露しにくい
  • 防音性能もアップ

💡 補足:
ガラス間に「アルゴンガス」や「クリプトンガス」が封入されているタイプは、
さらに断熱性能が向上します。

📊 熱貫流率(ガラス部分のみ):
ペアガラス:約2.8〜3.0W/㎡K
トリプルガラス:約1.3〜1.6W/㎡K


◆⑤ 結局どれを選ぶべき?

建物の断熱性能を考えるうえで、サッシとガラスの選定はとても重要。
以下のように、住まいの条件や目的に応じて選ぶのが正解です。

家の条件おすすめタイプ理由
コスパ重視・一般的な住宅アルミ樹脂複合+ペアガラス性能とコストのバランスが◎
高断熱・ZEH対応樹脂サッシ+Low-Eトリプルガラス光熱費を抑えたい方に最適
デザイン性・スリムさ重視アルミ樹脂複合(細フレームタイプ)スッキリした見た目に
結露や寒さが気になる地域樹脂サッシ+アルゴンガス入りトリプル北摂・泉北など寒暖差が大きいエリアにおすすめ

◆まとめ:窓の性能が、暮らしの快適さを決める

サッシやガラスの違いは、見た目にはわずかな差でも、
暮らし心地や光熱費に大きく影響します。

今日のまとめ:

  • アルミサッシ → 軽くて安価だが断熱性が低い
  • アルミ樹脂複合 → コスパと性能のバランスが◎
  • 樹脂サッシ → 高断熱・高気密。快適性重視の方に
  • トリプルガラス → 結露・寒さ対策に最強

家の性能を底上げするには、
断熱材や設備よりも、まず「窓」から見直すことが大切です。

アラカワホームデザインでは、
性能とデザインを両立した窓選びを“建築目線”でサポートしています。
「我が家に合う窓、どれが正解?」とお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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