COLUMN コラム
【サッシの種類と性能】アルミ樹脂・樹脂・トリプルガラスの違い
こんばんは。
堺市の工務店で注文住宅を建てているアラカワホームデザインです。
◆はじめに:「見た目は同じでも、中身はまったく違う」
「窓ってどこのメーカーも同じじゃないの?」
「樹脂サッシって聞いたことあるけど、何が違うの?」
家づくりの打ち合わせでよくある質問のひとつが、“窓(サッシ)”の性能についてです。
デザインや間取りに注目しがちな家づくりですが、実は快適さや省エネ性能を左右する重要なポイントが「サッシとガラスの性能」。
見た目は似ていても、素材や構造の違いで「冬の寒さ」「結露」「冷暖房の効き」に大きな差が出ます。
今回は、住宅の性能を支える“窓の真実”を、建築目線で分かりやすく解説していきます。
◆サッシって何? まずは基本から
「サッシ」とは、窓枠やガラスを支える“枠部分”のこと。
窓そのものは、「サッシ(枠)」+「ガラス」で構成されています。
家の“断熱性能”や“遮音性能”を考えるうえで、このサッシの素材選びはとても重要。
主な種類は以下の3つです。
| 種類 | 主な素材 | 特徴 |
|---|---|---|
| アルミサッシ | アルミのみ | 軽くて丈夫、でも熱を通しやすい |
| アルミ樹脂複合サッシ | 外側:アルミ/内側:樹脂 | バランス型。現在の主流 |
| 樹脂サッシ | 樹脂(PVC) | 高断熱・高気密。寒冷地住宅やZEH対応住宅に◎ |
それぞれの特徴を、もう少し詳しく見ていきましょう。
◆① アルミサッシ|昔ながらの標準仕様
アルミサッシは、日本の住宅で長年使われてきた定番。
軽くて加工しやすく、耐久性にも優れています。
しかし、**アルミは金属であり“熱を通しやすい”**という大きな弱点があります。
外が寒い冬の日、窓の内側が冷たくなるのは、まさにこの性質が原因。
そのため、結露が発生しやすく、暖房効率が下がることも。
夏場も外の熱を伝えやすく、冷房の効きが悪くなる傾向があります。
📉 断熱性能の目安(熱貫流率):
アルミサッシ単体:6.5〜7.0W/㎡K(高断熱住宅では不十分)
◆② アルミ樹脂複合サッシ|いまの主流タイプ
現在、多くの工務店やハウスメーカーが採用しているのがこのタイプ。
外側はアルミで耐久性を保ちつつ、内側を樹脂にして断熱性を高めた“ハイブリッド構造”です。
メリット:
- 外からの雨風・紫外線に強い(アルミ外装)
- 室内側が冷えにくく、結露を軽減(樹脂内装)
- デザインの自由度が高い
デメリット:
- 樹脂サッシより断熱性能はやや劣る
- 接合部の構造によって気密性が左右される
📈 断熱性能の目安(熱貫流率):
アルミ樹脂複合サッシ:2.3〜3.0W/㎡K
つまり、「コスト」と「性能」のバランスが良く、
ZEHや長期優良住宅レベルの性能を目指す方には最適な選択肢です。
アラカワホームデザインでも、標準仕様としてこのタイプを採用しています。
◆③ 樹脂サッシ|高性能住宅のスタンダード
寒冷地(北海道・東北)ではすでに主流となっている樹脂サッシ。
断熱性・気密性ともに非常に高く、外気温の影響を受けにくいのが特徴です。
樹脂は金属の約1/100しか熱を伝えないため、冬でも窓辺が冷たくなりにくく、結露も発生しにくい。
冷暖房効率が高まり、光熱費の削減にもつながります。
メリット:
- 高断熱・高気密(冬も夏も快適)
- 結露がほとんど発生しない
- 静音性も高く、外の音が入りにくい
デメリット:
- コストが高め(アルミ樹脂の1.2〜1.5倍)
- 重く、サイズ・形状に制限がある場合も
📈 断熱性能の目安(熱貫流率):
樹脂サッシ:1.4〜2.0W/㎡K
◆④ トリプルガラスとは?
ガラス自体にも“性能の差”があります。
一般的な窓ガラスは「ペアガラス(二重ガラス)」ですが、
さらに進化したのが「トリプルガラス(三重ガラス)」です。
構造は、3枚のガラスの間に2層の空気層(またはガス層)を設けたもの。
🪟 メリット:
- 断熱性が非常に高い(外の寒さ・暑さをブロック)
- 結露しにくい
- 防音性能もアップ
💡 補足:
ガラス間に「アルゴンガス」や「クリプトンガス」が封入されているタイプは、
さらに断熱性能が向上します。
📊 熱貫流率(ガラス部分のみ):
ペアガラス:約2.8〜3.0W/㎡K
トリプルガラス:約1.3〜1.6W/㎡K
◆⑤ 結局どれを選ぶべき?
建物の断熱性能を考えるうえで、サッシとガラスの選定はとても重要。
以下のように、住まいの条件や目的に応じて選ぶのが正解です。
| 家の条件 | おすすめタイプ | 理由 |
|---|---|---|
| コスパ重視・一般的な住宅 | アルミ樹脂複合+ペアガラス | 性能とコストのバランスが◎ |
| 高断熱・ZEH対応 | 樹脂サッシ+Low-Eトリプルガラス | 光熱費を抑えたい方に最適 |
| デザイン性・スリムさ重視 | アルミ樹脂複合(細フレームタイプ) | スッキリした見た目に |
| 結露や寒さが気になる地域 | 樹脂サッシ+アルゴンガス入りトリプル | 北摂・泉北など寒暖差が大きいエリアにおすすめ |
◆まとめ:窓の性能が、暮らしの快適さを決める
サッシやガラスの違いは、見た目にはわずかな差でも、
暮らし心地や光熱費に大きく影響します。
✨ 今日のまとめ:
- アルミサッシ → 軽くて安価だが断熱性が低い
- アルミ樹脂複合 → コスパと性能のバランスが◎
- 樹脂サッシ → 高断熱・高気密。快適性重視の方に
- トリプルガラス → 結露・寒さ対策に最強
家の性能を底上げするには、
断熱材や設備よりも、まず「窓」から見直すことが大切です。
アラカワホームデザインでは、
性能とデザインを両立した窓選びを“建築目線”でサポートしています。
「我が家に合う窓、どれが正解?」とお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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