COLUMN コラム
暮らしやすさを決める“収納の見せ方・隠し方”
こんばんは。
堺市の工務店で注文住宅を建てているアラカワホームデザインの吉川です。
🏠 はじめに:意外と奥が深い「収納の建具問題」
家づくりの打ち合わせで、意外と意見が分かれるのが——
「収納に扉をつけるか、つけないか」。
一見小さな選択に思えますが、
使い勝手・見た目・コスト・通気性など、実はさまざまな要素に影響する重要なポイントです。
今回は、堺市を中心に注文住宅を手がけるアラカワホームデザインが、
“建具をつける派・つけない派”それぞれの特徴を整理し、
後悔しない収納計画の考え方を解説します。
🚪 建具をつける派のメリット
💡 メリット①:生活感を隠せる
やはり最大のメリットは、見た目のスッキリ感。
扉を閉めれば中の荷物が見えず、リビングや寝室の印象が整います。
特に「来客時に生活感を出したくない」「すっきりした空間にしたい」という方には必須。
子どものおもちゃ・書類・掃除機など、出しっぱなしになりやすい物を一瞬で隠せます。
💡 メリット②:ホコリ・湿気・日焼け対策になる
クローゼットやパントリーなどに扉をつけることで、
ホコリの侵入や直射日光による劣化を防げます。
また、冷暖房の効きが変わりにくく、
空調の安定にも一役買うことがあります。
💡 メリット③:ゾーニングしやすい
扉を閉めることで“空間を区切る”ことができるため、
家族それぞれの動線を整理しやすくなります。
たとえば:
- 玄関収納 → 来客時に見せない動線
- パントリー → キッチン作業動線を区切る
- 洗面収納 → 生活感をシャットアウト
用途ごとに「見せる収納」「隠す収納」を分けて考えるのがポイントです。
🚪 建具をつける派のデメリット
- 扉の開閉スペースが必要(特に開き戸の場合)
- コストが上がる(1か所あたり3〜6万円前後)
- 掃除や手入れの手間(レール・蝶番の汚れ)
また、最近のトレンドである「可動棚+オープン収納」と比較すると、
視覚的に圧迫感が出ることもあります。
🧺 建具をつけない派のメリット
💡 メリット①:コストが下がる
建具を省くことで、1か所あたり3〜6万円のコストダウン。
リビング建具をハイドア仕様にしたりして、必要なところにコストを回せます。
💡 メリット②:出し入れがスムーズ
開ける・閉めるという動作がない分、家事効率が高いのが特徴。
特に以下のような場所では、建具なしが人気です:
- 脱衣所のタオル棚
- キッチン横パントリー
- ファミリークローゼット
- 子ども部屋の収納
「すぐ取れる・すぐしまえる」=使いやすさ重視の間取りに向きます。
💡 メリット③:圧迫感がなく、空間が広く見える
扉がなくなることで、奥行きや高さが強調され、
空間全体に“抜け感”が出ます。
最近では造作棚+カーテンやロールスクリーンで隠すケースも多く、
建具を使わずに柔らかく仕切るデザインも人気です。
🧺 建具をつけない派のデメリット
- ホコリが入りやすい
- 来客時に中が見える
- 雑多に見えやすい
- 扉がない分、整理整頓の習慣が必要
特に玄関収納・リビング収納など、来客の目に入りやすい部分は要注意。
“オープン収納は美しく整える前提”という意識が大切です。
🧭 設計者が考える「正解は使い分け」
実際のところ、アラカワでは“どちらか一方”に決めるよりも、
空間ごとにメリハリをつけることをおすすめしています。
🔸 建具をつける場所
- 玄関収納(来客時に見える)
- 寝室クローゼット(衣類を保護)
- トイレ収納(衛生用品を隠す)
🔸 建具をつけない場所
- ファミリークローゼット(出し入れ重視)
- パントリー(扉を省いてコスト削減)
- 脱衣室の棚(家族だけの空間)
このように、“誰が使うか”“どんな頻度か”“見せる場所か”を基準に判断すると後悔しません。
🏡 施工事例から見る使い分けのコツ
CASE①:リビング横のオープン収納+ロールスクリーン
「生活感は隠したいけど、扉の圧迫感は避けたい」という声に応え、
ロールスクリーンで軽く仕切るスタイルを採用。
必要なときだけ閉じられ、掃除もラク。
CASE②:ファミリークローゼットは“完全オープン”
共働きのご家庭で、「帰宅後→脱ぐ→掛ける→しまう」が一連で完結。
扉をつけないことで、家族全員が使いやすい設計に。
CASE③:玄関収納は“ハイドア仕様”でスッキリ
玄関に入ってすぐ見える収納は、壁と同化させたハイドアで目立たせない。
デザイン性と実用性を両立した人気のスタイルです。
✨ まとめ:収納建具は“便利さ”と“デザイン”のバランス
収納の建具は、単なる扉ではなく「暮らしをデザインするパーツ」です。
✅ 扉をつける → 生活感を隠してスッキリ見せる
✅ 扉をつけない → 使いやすく、コストを抑えて開放的に
どちらが正解というよりも、生活動線と性格に合う選択がベストです。
アラカワホームデザインでは、
「家族構成・生活リズム・収納習慣」を丁寧にヒアリングし、
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