COLUMN コラム
【屋根材の選び方】スレート・瓦・ガルバ、それぞれの寿命と特徴
こんばんは。
堺市の工務店で注文住宅を建てているアラカワホームデザインの吉川です。
🏠 はじめに:屋根は「見えないけど、家を守る最前線」
家づくりで“屋根材”を気にされる方は、実はそれほど多くありません。
「デザインは外壁で決まる」「屋根はどれでも同じ」と思われがちですが、
屋根は家の寿命・メンテナンス性・耐震性に直結する重要なパーツです。
実際、同じ見た目でも素材が違うだけで——
☑ 耐用年数が10年違う
☑ 雨漏りリスクが倍になる
☑ 建物の揺れ方が変わる
なんてこともあります。
そこで今回は、代表的な屋根材である
「スレート」「瓦」「ガルバリウム鋼板」の違いをわかりやすく比較しながら、
アラカワホームデザインが“ガルバ屋根を標準仕様”にしている理由を解説していきます。
🪨 スレート屋根(コロニアル)とは?
💡「価格が手頃」で広く使われてきた屋根
スレート屋根とは、薄いセメント板を重ねて葺くタイプの屋根材。
軽量で扱いやすく、施工コストも比較的安いことから、
1990年代〜2010年代にかけて最も普及した屋根のひとつです。
🌸 メリット
✅ コストが安い
屋根材の中で最もリーズナブル。初期費用を抑えたい方に◎
✅ 軽量で施工しやすい
瓦に比べて半分以下の重さで、耐震性にも貢献。
✅ デザインが豊富
カラー展開が多く、洋風・モダンなど幅広く対応可能。
⚠️ デメリット
⚠ 耐久年数が短い(約20〜25年)
表面塗膜が劣化すると、防水性が低下し、雨染みやコケの原因に。
約10年ごとの再塗装が必要です。
⚠ ひび割れ・反りが発生しやすい
経年で割れや反りが起き、雨漏りリスクが上がる。
⚠ アスベスト問題に注意
2004年以前の建物ではアスベスト含有の可能性があり、葺き替え時の処分費が高額になることも。
💬 見た目はスッキリしていて人気ですが、
“定期メンテナンスありき”の屋根材です。
🧱 瓦屋根とは?
💡「昔ながらの屋根」だけど、実はとても優秀
瓦屋根は、粘土を焼き固めた日本伝統の屋根材。
耐久性と重厚感は抜群で、今でも和風住宅・高級住宅では定番です。
🌸 メリット
✅ 耐久年数が非常に長い(50年以上)
塗装不要で、半世紀以上持つケースも珍しくありません。
✅ 断熱・遮音性に優れる
厚みと重さがあるため、夏は涼しく、冬は暖かい。
雨音も響きにくく、快適。
✅ 修理が部分対応できる
一枚単位で交換可能。部分補修で長く使える。
⚠️ デメリット
⚠ 重量が重い(1㎡あたり約50〜60kg)
建物全体の重心が高くなり、地震時の揺れが大きくなります。
⚠ 施工費・葺き替え費が高い
職人技が必要で、施工単価も高め。
⚠ デザインが限られる
和風・南欧風には合うが、モダン住宅にはやや不向き。
💬 「長持ち」だけを見れば最強。
ただし、重量・コスト・デザインのバランスがポイントです。
🩶 ガルバリウム鋼板とは?
💡 「軽くて強い」新世代の屋根材
ガルバリウム鋼板とは、アルミ・亜鉛・シリコンでコーティングされた金属板のこと。
近年は平屋・デザイナーズ住宅・モダンスタイルの定番として人気が急上昇中です。
🌸 メリット
✅ 超軽量(瓦の約1/10)
建物の重心が下がり、耐震性UP。
✅ 高耐久・錆びにくい(25〜35年)
自己修復性のあるメッキ層で錆を防止。
メンテナンスも少なく長寿命。
✅ デザインがスタイリッシュ
マットブラック・グレー・シルバーなど、外観が引き締まる✨
✅ 施工性が良く、コストも抑えやすい
軽くて加工しやすく、施工時間が短縮できるため、トータルコストも◎
✅ 緩勾配屋根にも対応
片流れ・フラット屋根などモダンな形状にピッタリ。
⚠️ デメリット
⚠ 雨音が響くことがある
断熱材や遮音材をしっかり施工することで解決可能。
⚠ 表面に傷がつくと錆が進行する
施工時や台風時の飛来物に注意。
⚠ 断熱性能は単体では低い
断熱材との組み合わせで性能を最大化します。
💬 「軽い・強い・美しい」
現代の注文住宅に最もマッチする屋根材です。
⚖️ 比較してみよう!屋根材3種の特徴まとめ
| 項目 | スレート | 瓦 | ガルバリウム鋼板 |
|---|---|---|---|
| 重量 | 約20kg/㎡ | 約60kg/㎡ | 約6kg/㎡ |
| 耐用年数 | 約20〜25年 | 約50年以上 | 約25〜35年 |
| メンテナンス | 10年ごと再塗装 | ほぼ不要 | 15〜20年で再塗装 |
| 耐震性 | ○ | △ | ◎ |
| デザイン性 | ○ | △ | ◎ |
| コスト | ◎ | △ | ○ |
| 向いている住宅 | 一般住宅 | 和風・高級住宅 | モダン・平屋・狭小地 |
🏡 アラカワホームデザインが“ガルバ屋根”を標準採用する理由
アラカワでは、デザイン・性能・コストのバランスを最も重視しています。
その中でガルバリウム鋼板は、以下の理由で「標準仕様」としています👇
🌿 理由①:軽量で耐震性が高い
→ 軽量なので、構造強化と相性抜群。
🌿 理由②:長持ち&メンテが少ない
→ 将来の塗り替えコストが減り、トータルコストが安くなる。
🌿 理由③:デザイン性が高い
→ ブラックやモスグリーンなど、外壁との組み合わせで“映える家”に。
🌿 理由④:大阪の気候に合っている
→ 台風・紫外線・湿気にも強く、堺市周辺でも実績多数。
✨「美しくて、強い。」
ガルバリウムは、今の時代の“標準”といえる屋根材です。
🔍 まとめ:屋根材は「見えないけど、暮らしを支える主役」
- スレートは“コスト重視”
- 瓦は“重厚で長寿命”
- ガルバは“軽くてモダンでバランス良し”
どれも間違いではありません。
大切なのは、あなたの暮らし方・家の構造・地域環境に合うかどうか。
🏡 アラカワホームデザインでは、屋根・外壁・断熱材・構造までトータルで提案しています。
「長く安心して暮らせる家にしたい」方は、ぜひ一度ご相談ください。
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