COLUMN コラム

「収納が足りない家」の共通点とは?

2025.08.05
暮らし・育児

こんばんは。

堺市の工務店で注文住宅を建てているアラカワホームデザインの吉川です。

注文住宅で“片付く家”をつくるための正解とは

「新築に引っ越したのに、すでにモノであふれてる…」
「片付けてもすぐにリビングが散らかる」
「収納はたくさんあるはずなのに、なんだか使いにくい」

これは、実際に注文住宅を建てた方からもよく聞く声です。
収納は多ければ多いほどいい──と思いがちですが、実はそうではありません。

収納がうまく機能しない家には“ある共通点”があります。
そしてその原因の多くは、「量」ではなく「場所と動線の設計」にあるのです。

今回のコラムでは、片付かない家の原因と、注文住宅だからこそ実現できる“暮らしが整う収納計画”のコツをご紹介します。


◆「収納が足りない家」って、どんな家?

そもそも、“収納が足りない家”には次のような傾向があります。

①収納が1ヶ所に偏っている

例:2階に大きなウォークインクローゼットがあるが、1階には収納がほとんどない
→ 使いたいときに、使いたい場所に収納がない

② モノの定位置が決まっていない

→ どこに何を片付ければいいか分からず、カウンターや床に仮置きしがち

③ 家族全員が使える収納になっていない

→ 「ママしか分からない」収納では、片付けが属人化し、夫や子どもが手伝いにくい

④ 収納の中がうまく使えない

→ 奥行きが深すぎてデッドスペースに。奥の物が取り出せず使わなくなる


◆収納量より“収納場所と動線”が大切な理由

収納がうまく機能するかどうかは、「量」よりも**“どこにあるか”と“どう使うか”**で決まります。

人の動きに合わせて収納が配置されている家は、

  • 片付けがスムーズ
  • 仮置きがなくなる
  • 家族みんなが使える
    という好循環が生まれます。

つまり、“片付く家”をつくるには、間取りとセットで収納を考えることが不可欠なのです。


◆ 注文住宅で実現できる“片付く家”の収納アイデア

注文住宅だからこそ、暮らし方に合わせた収納が設計できます。
ここでは特に効果的な収納3選をご紹介します。


① ファミリークローゼット(ファミクロ)

家族の衣類やバッグ、制服、下着、パジャマなどを1ヶ所にまとめて収納できる大人気の収納スペースです。

🔷メリット

  • 洗濯→しまう→着る までが1ヶ所で完結する=“洗濯動線”が劇的にラクに
  • 各部屋に服を持っていく手間がない
  • 子どもが自分で取り出し・片付けしやすくなる

🔶配置のポイント

  • 洗面脱衣所の近く、もしくは2階のホールなど、“洗って乾かした動線の延長線上”に設けるのがコツ
  • 朝の身支度・帰宅後の着替えもスムーズに

② パントリー

食品・調味料・キッチン雑貨・日用品のストックなどを収納できるパントリーは、キッチンの整理整頓のカギです。

🔷メリット

  • 買い置きの食品や飲料、災害用備蓄品の置き場に困らない
  • キッチンの引き出しをパンパンにしなくてすむ
  • ゴミ箱・米びつ・水筒・お弁当グッズなど、用途別にゾーニングできる

🔶配置のポイント

  • キッチンのすぐ横、または勝手口との間などに設ける
  • 扉を付けずオープンにすれば“隠せて取り出しやすい”収納に

③ 土間収納(シューズクローク)

玄関まわりが散らかる原因第1位は、“置き場のないモノたち”。
その解決に最適なのが、土間収納です。

🔷収納できるモノの例

  • ベビーカー
  • 外遊びグッズ(砂場セット・ボール)
  • 上着・カバン・帽子・雨具
  • 習い事グッズ(スイミングバッグ・スニーカーなど)

🔶メリット

  • 「とりあえず玄関に置く」がなくなり、玄関がスッキリ
  • 子ども自身がモノを出し入れしやすくなる
  • 帰宅後の動線(→手洗い・着替え)にもスムーズに繋がる

◆ 収納は“家族で使える”ことが成功のカギ

収納がきちんと機能する家では、「ママが片付けないと何も動かない」という状態が少なくなります。

  • ランドセルは子どもが自分で戻せる高さに
  • 夫婦どちらでも出し入れできるタオル収納
  • 共有で使う文具・救急セットの場所が明確

こうした工夫によって、家族全員で家を整える文化が育ちます。


◆ 収納計画で後悔しないためのアドバイス

収納は「とにかく大きければいい」と思われがちですが、それ以上に大切なのは次の3点です。

  1. 収納の“使う人”と“使うタイミング”を考えて配置する
  2. “動線”と“定位置”をリンクさせる
  3. 将来の使い方が変わっても対応できる“余白”をつくる

例えば、子どもが成長したらおもちゃ収納は学用品置き場に変える、
パントリーの一部を家族共有文具棚に変える…といった可変性のある収納設計が、長く暮らしやすい家の鍵になります。


◆ まとめ|収納は「暮らしの仕組み」そのもの

片付く家は、収納の量ではなく“仕組み”でできていると言えます。

  • 家事動線に合った収納
  • 家族が自然に動ける位置
  • 生活パターンにフィットしたサイズと使い勝手

注文住宅なら、それを最初から組み込むことができます

「自分たちの生活に合わせた収納がある」
それだけで、日々のストレスは大きく変わります。


私たちアラカワホームデザインでは、収納計画にこだわったお家を多数手がけています。
見学会やプラン相談では、実際の間取りや収納事例もご紹介しておりますので、気になる方はぜひお気軽にご相談ください。

ぜひアラカワのお家づくりを見に来ていただきたいです。

お盆明けから見学会開催予定です!ぜひ実際に見て体感ければ幸いです。ご予約お待ちしております。