COLUMN コラム

家族の時間を大切にできる家

2025.07.15
暮らし・育児家づくり

家族の時間を大切にできる家とは?

家族の時間が増える家

家族と過ごす時間は、何にも代えがたい宝物です。しかし、現代の忙しい生活の中では、家族全員が一緒に過ごす時間を確保することが難しくなりがちです。そんな中、「家族の時間が増える家」を実現するためには、間取りや動線、空間設計の工夫が必要不可欠です。本記事では、家族の絆を深める住まいづくりのポイントを具体的にご紹介します。


リビングを家の中心に配置する

家族の交流を促すためにもっとも重要なのが、「リビング中心の間取り」です。玄関からリビングを通って各部屋へアクセスする「リビングイン階段」や、「リビング横の和室・スタディスペース」などは、自然と家族が顔を合わせる機会を増やしてくれます。

  • リビングイン階段の効果
    子どもが学校から帰ったとき、親と自然に顔を合わせられる。思春期でも程よい距離感を保ちつつ、安心感を与えることができる。
  • 家族全員が集まりやすい空間設計
    キッチン・ダイニング・リビングを一体化することで、料理中も会話が生まれ、テレビを見ながら家族で同じ時間を共有できます。

回遊動線と収納で家事ストレスを軽減

家事の効率を高めることで、自由な時間=「家族の時間」を増やすことが可能です。そのためには、回遊動線のある間取りと、無駄を省いた収納計画が鍵になります。

  • 回遊動線のメリット
    洗面室→ランドリールーム→ファミリークローゼット→脱衣所とつながる動線で、「洗う・干す・しまう」が一筆書きで完了。家事の時間をぐっと短縮できる。
  • 整理整頓がしやすい収納計画
    子どもも自分の持ち物を管理しやすくなり、自立心が育つ。家族全員で協力し合う習慣が自然と根付く。

家族それぞれの「居場所」をつくる

一緒に過ごす時間も大切ですが、個々の「自分時間」も尊重されることで、家族の関係はより良くなります。家族全員が気兼ねなく過ごせる「居場所」を家の中に用意することが、結果として家族の時間を豊かにします。

  • リビングに隣接したスタディスペース
    子どもが勉強していても、親はそばで家事や仕事をこなせる。ほどよい距離感で見守ることが可能に。
  • 趣味や仕事に集中できる小さな個室
    リモートワークや趣味に集中できる空間は、精神的なゆとりを生み、家族全体の空気も穏やかに保たれる。

自然とふれあえる中庭・ウッドデッキやタイルデッキのある暮らし

外に出かけなくても、家の中で自然を感じられる環境があると、家族の時間が特別なものに変わります。特に中庭やウッドデッキは、アウトドアリビングとして人気のスペースです。

  • 中庭のある暮らしの魅力
    BBQやおうちキャンプ、家庭菜園など、家族イベントがぐっと身近に。休日がもっと待ち遠しくなる空間に。
  • ウッドデッキやタイルデッキで楽しむ朝食や夕涼み
    忙しい朝も、少しの時間を外で一緒に過ごすだけで、家族の会話が自然に生まれる。

キッチンを「家族の司令塔」に

近年注目されているのが、「キッチン中心の家づくり」です。料理しながら子どもの様子が見えたり、ダイニングと一体化させることで家族の会話が絶えない空間を作ることができます。

  • オープンキッチン×回遊動線
    子どもも一緒に料理をしたり、配膳を手伝ったり、自然と「家事を共有する家族」に。親子のコミュニケーションも深まる。
  • パントリーや家電収納でキッチンすっきり
    物が散らかりにくい工夫で、いつでも気持ちよく家族が集える場所に。

まとめ:設計の工夫で、家族の時間が自然に増える家を実現

家族の時間が増える家は、特別な設備や広さが必要なわけではありません。大切なのは、「日常の中でどれだけ家族と顔を合わせ、会話ができるか」を意識した住まいづくりです。

  • リビングを中心に配置する
  • 家事を時短できる間取りと収納
  • 個々の居場所を確保する
  • 自然とふれあえる外空間を設ける
  • キッチンを家族の中心に

これらの要素を取り入れることで、自然と家族の時間が増え、心の距離もぐっと近づく住まいが完成します。どんな家に住むかではなく、「どんな時間を過ごすか」を考えることこそが、本当に豊かな暮らしへの第一歩です。

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住宅アドバイザー 田中🌿