COLUMN コラム
宅建士になるための手続き
皆さま宅建という資格をご存知でしょうか?宅建とは不動産取引の専門家(宅建士)を示す資格なのですが、この宅建は厄介なことに合格しただけでは単なる合格者にしか過ぎず、宅建士として働くには宅建士証を発行する必要があります。
しかしこの宅建士証。ゲットするのにそれなりの時間とお金がかかることで有名です。
私は本当にここ最近晴れて宅建士と名乗れるようになったのですが、その過程は涙無くしては語れません。資格のスクールにも通っておらず、宅建士として働いてる友人もいなかったのでネットにかじりついて情報を仕入れました。それもそこそこ手間なので、未来の宅建士になる方にお役に立てることを祈って、ここに書き留めておきたいと思います。ちなみにこれからお話しするのは大阪の場合です。他の都道府県だと多少違う場合があるかもしれないのでそこはご承知おきください。
✔3ステップ
- 申請に必要なものを集める。
- 本人または代理人(委任状不要)が咲洲庁舎へ!(郵送は不可)
- 宅建士の交付を申請!
STEP1 申請に必要なものを集める。
以下が申請に必要なものです。
- 登録申請書
- 誓約書
- 身分証明書
- 登記されていないことの証明書
- 住民票抄本
- 合格証の原本及びコピー
- 実務資格を証する書面
- 従業者証明書
1.登録申請書と2.誓約書は合格証書と一緒に同封されている書類の中に入っているので、必要な個所を埋めて下さい。書き方は
こちらを参考にしてください。
3.身分証明書は運転免許証や保険証などとは全くの別物で、成年後見人や被保佐人、破産者でないという証明になるものです。本籍地で発行してくれます。本籍地の市町村によっては身分証明書の呼び名が変わるので確認してください。
4.登記されていないことの証明書は法務局で発行してくれます。大阪の場合窓口での申請は、天満橋にある大阪法務局でしか発行されません。郵送での申請は、どこの都道府県に住んでいても全て東京法務局後見登録課になるようです。郵送の場合、1 週間から10日ほどかかるので早く宅建証が欲しい方は窓口での申請がオススメです。ちなみに登記されていないことの証明書は申請用紙に書いた自分の字がそのまま印字されます。また収入印紙は1 階で販売されていて、申請は2 階で出来ます。
5. 住民票抄本(住民票の写し)は各市町村が発行しています。マイナンバーカードがあればコンビニでも発行できます。
6.合格証の原本及びコピーはコピーを持って行った方が良いです。原本を持って行っても近くにある売店かコンビニでコピーしてきて下さいと言われます。
7.実務資格を証する書面は次のア・イ・ウのうちいずれか1通です。
ア..実務経験2 年以上の方(登録申請前10 年以内)は実務経験証明書と従業者名簿の両方の書類。記入例は下記を参照してください。
イ..登録実務講習修了者の方は講習実施機関の発行する修了証明書
ウ..国、地方公共団体などにおける2 年以上の経験者の方は、それぞれの機関が発行する証明書
私はイの登録実務講習修了者にあたります。
登録実務講習を2 日受講し最後に試験を受け、合格していれば修了証を発行してくれます。修了書は即日発行してくれる学校やクラスと後日郵送の学校やクラスがあるのでお好きな方を選んでください。私は即日発行してくれるコースを受講しましたが、試験後に1.2 時間ほど待ったので、終電などが早い方は留意しておいた方が良いかもしれません。また試験は、講師の方が試験で出る場所をそれとなく言ってくるだけでなく、そのワークも持ち込み可能なのでよっぽどのことがない限り落ちることはないと思います。
8. 従業者証明書は宅地建物取引業者に従事されている方のみ必要となり、従事先の宅地建築取引業者に発行してもらって下さい。
STEP2 本人または代理人(委任状不要)が咲洲庁舎へ!(郵送は不可)
まず、手数料の37,000 円は1 階のローソンの近くにある手数料納付窓口へこちらを必ず!印刷して持って行ってください。携帯の画面を見せても納付出来ません。それで二度門前払いを食らいました。都会は恐ろしいところだと身に沁みました。
その後2 階にある申請窓口にSTEP1で集めた書類を渡してください。ちなみに1.登録申請書と2.誓約書は忘れても近くにある売店で買えます。また37,000 円の手数料納付用紙を自宅やコンビニで印刷するのが面倒な方はそこで宅建の申請書類の束の中に入っているので、それを使ってみてはどうでしょうか?
ここまでにかかった費用は、
登録実務講習約20,000 円
資格登録37,000 円
住民票交付300 円
身分証明書300 円登記されていないことの証明書300 円その他郵送で申込される方は別途郵送代
計約58,000 円です。
STEP3 宅建士の交付を申請
申請完了5 週間後にはがきで登録番号などが通知されます。(私の場合は3 週間ちょっとではがきが来ました。)そのはがきと必要書類を揃えて、天満橋にある大阪府宅地建物取引センターに行くか郵送で申し込みします。補足するとそこに同封する写真が宅建士証の写真になるので、少しでもシュッとした姿やかっこいい姿を5 年載せたい方はその間にダイエットするなり、スーツを着てびしっと決めた写真を撮るなりしてください。
以下が必要な書類です。
- 宅地建物取引士証交付申請書
- 法定講習免除者カード・預り票(これはSTEP2 で行った咲洲庁舎で申請時に渡されます。)
- 証明写真3枚
- 印鑑(必要箇所に押印済みの場合は不要)
- 運転免許証・住基カード・パスポートなどの本人確認ができる書類
- 資格登録通知書(はがき)
- 宅建試験合格証書の原本またはコピー(窓口受付の場合、原本でも大丈夫です)
- 交付手数料4,500 円(郵送の場合は現金書留にて郵送)
- 返信用封筒(404 円切手貼り付けの提携封筒。窓口の場合切手だけで大丈夫です)
窓口で申請しても即日発行はしてくれず、再度取りに行くか1 週間以内に郵送で送られてくるので、個人的には近くに大阪府宅地建物取引センターが無い方以外は郵送で申請するのがベターなのかなと思います。
最終的にかかった費用は
STEP2で支払った費用58,000 円+交付手数料4,500 円返信用封筒代404 円
計約63,000 円
お高いですね。なので宅建士として働く予定の無い方は宅建士証を無理に発行しなくても良いかと思います。
ご参考になれば幸いです!